ルネサス、自動運転開発を加速させる「認識用クイックスタートソフトウェア」の提供開始

車載用SoC「R-Car V3H」で





CODリファレンスソフトウェアの例=出典:ルネサスエレクトロニクス社プレスリリース

半導体大手のルネサスエレクトロニクス株式会社(本社:東京都江東区/代表取締役社長兼CEO:呉文精)は、同社が開発する車載用SoC(システム・オン・チップ)「R-Car V3H」で自動運転システムやADAS(先進運転支援システム)の開発を加速させる「認識用クイックスタートソフトウェア」の提供開始することを、2019年6月6日までに発表した。

R-Car V3HはAI(人工知能)を活用した高性能な画像処理を低消費電力で行える車載用SoCだ。高度な自動運転システムに対応するため、周辺車両や歩行者などを高速で認識する「ハードウェア・アクセラレータ」を搭載して高速処理を行っているのが特徴だ。







ハードウェア・アクセラレータは一般的なシステムと比べて、消費電力を抑えながら高速処理を実現することができる反面、複雑なシステムのため扱うには必要なスキルが多いのが難点だという。今回追加されるソフトウェアは、これらのアクセラレータに対する知識や経験が少なくてもプログラム設計を効率よく行えるようになるものだ。

■3つのソフトウェアの概要は?

ルネサスは、ハードウェア・アクセラレータを扱うための3つのソフトウェアを「認識用クイックスタートソフトウェア」として基本ソフトウェアとセットにして提供するという。

1つ目の「CODリファレンスソフトウェア」は、AI(人工知能)などを用いてカメラ画像から自動車や歩行者などの対象物を2Dで検出するためのシステムだ。1秒あたり約30フレームの処理が可能になる。

2つ目の「LODリファレンスソフトウェア」はLiDARセンサーからの信号をもとに、自動車や歩行者などを3D検知する。50メートルの範囲を3D検知する場合は、1秒あたり約15フレームの処理が可能だ。

3つ目の「RFDリファレンスソフトウェア」は道路の特徴を検出するためのソフトウェアだ。車線を検知して車線変更の可否を判断したり、空きスペースの有無や距離などを特定したりできる。1秒間あたり約30フレームの処理が可能になるという。

これらのソフトウェアは北米から順次提供開始する予定だ。また、2019年6月に米国ミシガン州で開催される自動車技術イベント「TU-Automotive Detroit 2019」のルネサスブースでも披露する。







関連記事