デンソーGのエヌエスアイテクス、米quadric.ioに出資 自動運転向け次世代半導体開発へ

アメリカのスタートアップ企業とタッグ





株式会社デンソーのグループ会社で半導体IPの設計、開発を行う株式会社エヌエスアイテクス(本社:東京都港区/代表取締役社長:新見幸秀)は2019年2月10日までに、自動運転実現へ向けて次世代の半導体を開発するべく、米スタートアップ企業であるquadric.io社のリードインベスター(quadric.io社にとって最大の投資先)として出資を行うと発表した。







エヌエスアイテクスは自動運転用半導体DFP(DataFlow Processor)の開発を行っている。DFPはCPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理半導体)が苦手とする認知・判断の統合処理に優れるプロセッサだ。現状の自動運転技術では困難な、左右から同時に歩行者が飛び出してくるケースなどで求められる同時演算技術や、処理スピードの問題を解決できるとされる。

quadric.ioは産業用機器向けのEPU開発や自立型ロボット、AI(人工知能)技術の一つであるディープラーニング技術の開発を行う企業。EPU(Emotion Processing Unit)はAIやロボット開発に応用が期待されるプロセッサで、リアルタイムで情報を認識・判断する際に必要な、大量の演算処理を得意とする。

エヌエスアイテクスはquadric.ioに出資を行うことでEPUに自動運転技術を織り込んだ高性能半導体の開発を加速させる構えだ。DFPと今回開発するEPUを組み合わせることで、自動運転で必要とされる複雑かつ大量の演算を可能にし、状況に応じて瞬時に判断できる技術の開発が期待される。

■NVIDIAやインテルには不得意な領域がある

自動運転のプロセッサはCPU・GPU開発大手の米NVIDIAとインテルも開発を進めており、DFPの分野は両社の不得意な領域でありそれをカバーする技術として開発が進んでいる。

デンソーは発表を通じ「長年にわたり培ってきた車載半導体技術をベースにしつつ、これからも先進的な技術の開発に取り組み、環境にやさしく、安心・安全なクルマ社会の実現に貢献していきく」と語っている。







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