自動運転時代、マイカーが勝手にタクシー営業 自ら維持費稼ぐ、テスラも構想

所有者が使わない時間帯に





将来、人々が持っている自家用車が自動運転化すると、ある一つの大きな変化が起きる。それはマイカーがタクシーになるということだ。







少しピンと来ない人もいるかもしれないが、マイカーが自動運転車になると、車両を使っていない時間帯にAI(人工知能)が勝手に公道を走りながらタクシー営業をしてくれる、という理屈だ。

そうすれば、車両の所有者が使っていない時間帯に自動車が自ら自分の維持費を稼ぐことができ、「維持費ゼロ」、いやむしろプラスになることだって夢じゃない。

■1日当たりの運転時間は大半が3時間未満

いまは自動車の所有者の1日当たりの運転時間は大半が3時間未満であると言われており、20時間以上車両が待機状態にあるケースがほとんどだ。

こうした点に目をつけているのが米EV(電気自動車)大手のテスラだ。テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)は自動車の空き時間を活用した新規事業「Robotaxi(ロボタクシー)」構想をこれまでにぶち上げている。

この構想は、2020年半ばまでに完全な自動運転車を100万台以上生産し、車両をリースしたオーナーが配車サービスのプラットフォーム「TESLA NETWORK(テスラネットワーク)」に登録することで、空き時間に無人の自動運転車がタクシー事業を行うというものだ。

オーナーは手にした運賃を車両価格(リース代)に充当することができ、テスラも手数料収入を得ることができる。

■いまじゃあり得ない発想が現実に

いまじゃあり得ない発想が自動運転時代に現実化する可能性は十分にある。マイカー自らが車両の維持費を稼ぐ時代は、本当に到来するかもしれない。

ちなみに自動運転タクシーは人件費が掛からないため、そのコストの安さによって運賃が今よりも安くなることが予想される。中にはコストが1/10になるという推測もあり、タクシーの利用者にとっても良いこと尽くめだ。

【参考】テスラのRobotaxi構想については「米テスラ、2020年に100万台規模で自動運転タクシー事業」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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