ボッシュ、自動運転支援車両などの整備トレーニングの提供開始

参加予約受付を開始



ボッシュ株式会社(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:クラウス・メーダー)は、整備工場向けテクニカルトレーニング「ボッシュ自動車テクノロジートレーニングプログラム 2019」の更新やプログラム追加を行い、参加予約受付を2019年2月1日から開始した。受講対象者を一般整備工場まで広げ、ボッシュが持つ最新技術を多くの整備工場が習得できるようになる。


昨今の自動車はコンピューター化が進んでおり、整備士の経験に基づく診断方法だけで不具合を診断するのは難しくなっている。正確な診断、修理を行うには、デジタル診断機などの新しいシステムを使いこなすことが必須だ。

自動ブレーキなどのADAS(先進運転支援システム)搭載車両も増えており、さらに整備は複雑化している。このような車両はセンサーやカメラで障害物などを検知するため、整備の際に正しくセッティングを行わないと誤動作を起こす可能性がある。

今まではパーツを脱着するだけだった整備も、コンピューターとの接続や動作テストなどの複雑な工程が増えることになる。これまで必要なかった作業や技術が増え、多くの整備工場と整備士は新しい知識とツールの確保が必要となる。

■「ADAS」コースなど8種類のコース

募集が始まった新たなトレーニングプログラムでは、最新の整備技術と知識を多くの自動車整備業者が習得することができる。


プログラムは「車両診断」や「ADAS」といった8つのコースに分けて開催され、希望するトレーニングの1カ月前までに申し込みを行う。参加人数と機材環境の確保ができれば、出張トレーニングも対応可能だ。

テクニカルトレーニングに加えてビジネストレーニングなども行っており、整備事業の効率化にも効果的だ。整備の資格認定プログラムや整備環境の監査制度もあり、認定を受ければ整備工場のブランディングにもつながる。

自動運転車両が一般に普及すれば、整備はますます高度で複雑となる。今後は自動車メーカーと整備工場が連携し、最新のメンテンナンス技術と環境を整えることが重要となっていくだろう。

【参考】ボッシュの自動運転への取り組みに関しては「ボッシュの自動運転・LiDAR戦略まとめ 日本や海外での取り組みは?」も参照。



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