愛知県で初の自動運転バスの公道実験 名古屋鉄道、群馬大などと共同実施

社会受容性を高めることも目的



実証実験で使用する自動運転バスの実験車両(日野自動車製「日野ポンチョ」ベース)=出典:名古屋鉄道プレスリリース

名古屋鉄道株式会社(本社:名古屋市中村区/代表取締役社長:安藤隆司)と名鉄バス株式会社(本社:名古屋市中村区/代表取締役社長:加藤信貴)は2019年3月3日までに、群馬大学と共同で自動運転バスの実証実験を愛知県の尾張旭市と長久手市で2019年4月8日から12日まで実施すると発表した。「あいち自動運転ワンストップセンター」の支援も受けて実施される。

実証実験は自動運転バスの運行や安全性向上に向けた検証、自動運転に対する社会受容性を高めることが目的となる。公道における自動運転バスの実証実験としては愛知県内で初の取り組みとして注目される。


実験走行では名鉄瀬戸線尾張旭駅を出発し、長久手市の愛知医科大学病院を到着点とする4.5キロの区間で実施される。自動運転バスの運行には群馬大学が研究開発を進めている自動運転バス車両と運行管理システムが使用される。

■自動運転の社会実装に取り組む群馬大学など協力

群馬大学は「次世代モビリティ社会実装研究センター」(CRANTS)を設置するなどし、完全自動運転技術の社会実装に向けた取り組みを進めている。自動運転バスの開発や自動運転バスを使った実証実験などにこれまでも力を入れており、現在、群馬県前橋市で自動運転レベル4(高度運転自動化)相当での試験走行を行っている。

あいち自動運転ワンストップセンターも今回の実証実験を支援する。同センターは国家戦略特区の事業として2017年に設置され、公道実験を行いたい民間事業者と場所を提供する自治体を仲介し、スムーズな連携も促すなどしている。

【参考】関連記事としては「自動運転車に実証実験・テスト走行が必須な理由 実用化に向けて回避すべき危険・リスクは?」も参照。



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