帝産観光バス、衝突防止ADAS「モービルアイ」を全車両に導入 自動運転向け技術を活用

後付け可能で搭載しやすく





(左)後付できる衝突防止補助システム「モービルアイ570」(右)帝産観光バスの貸切バス車両(三菱ふそうMS06)=出典:ジャパン・トゥエンティワン株式会社プレスリリース(モービルアイ社のマスターディストリビューター)

貸切バス専業大手の帝産観光バス株式会社(本社:東京都品川区/代表取締役社長:市川慎一)は2019年2月16日までに、イスラエル企業のモービルアイ社が開発した後付け衝突防止補助システム「モービルアイ」を同社が運用する全車両に搭載したと発表した。

モービルアイは、自動運転車両の開発にも活用されているカメラセンサー技術を活用した先進運転支援システム(ADAS)。フロントガラスに取りつけたカメラが衝突の危険を察知し、ドライバーに警告する。







前方の車間距離や歩行者の動きから危険を察知すると、前方車両衝突警報や歩行者衝突警報、前方車間距離警報、低速時前方車両衝突警報、車線逸脱警報の5種類の警報を発報する。

「世界初の後付け可能なADAS」とも呼ばれるモービルアイは、日本国内の先進安全自動車(ASV)装置としても適合認定を受けており、高い信頼性が特徴だ。モービルアイの日本販売代理店を務めるジャパン・トゥエンティワン株式会社によると、日本国内ではすでに6万台が普及しており、貸し切りバスでは全体の2割にあたる1万1000台に導入されているという。

■貸し切りバス大手の全車導入は国内初

今回の導入は旅行の安全性向上に取り組む旅行企画会社からの提案で実現したといい、貸し切りバス大手の全車導入は国内では初めてとなる。「全車両が最低限同一の安全保安装置を持つこと」という帝産観光バスのポリシーをもとに、年式が新しく、自動ブレーキシステムを搭載したバスにもモービルアイを装着して併用運行する。また全乗務員に国土交通省が定めるADAS搭載車両の運転方法の指導を行い、モービルアイを活用した安全な運行方法の周知を徹底する。

自動ブレーキシステムが衝突事故防止に有効なのは言うまでもないが、国内の貸し切りバスすべてをADAS装備車両に入れ替えるのはコストの面で容易ではなく時間がかかる。後付け可能なモービルアイは車両入替に比べれば導入しやすいため、今回の取り組みが衝突事故の削減につながれば、国内バスの全車両装着制度などの動きにつながっていきそうだ。

【参考】モービルアイの自動運転事業については「モービルアイ(mobileye)の自動運転戦略 インテル傘下、製品や技術は?」も参照。







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