ニコン、米Velodyne LiDARに28億円出資 自動運転の「目」に一眼レフ技術

技術開発で協業



株式会社ニコン(本社:東京都港区/社長:牛田一雄)は2018年12月24日までに、「自動運転の目」とも呼ばれるLiDARを開発する米シリコンバレーのVelodyne LiDAR(ベロダイン・ライダー)社に2500万ドル(約28億円)の出資を実施したことを明らかにした。


一眼レフカメラで業界トップメーカーのニコンが、いよいよ自社の光学技術と精密技術を引っさげて自動運転分野に参入するとみられる。報道発表では、こうした技術とVelodyne社のLiDAR技術を融合させ、新たな製品や技術の開発をともに進めていくようだ。

Velodyne LiDAR社は2015年12月創業。最新情報によれば従業員数は現在550人で、事業拡大に合わせて技術者の採用を加速させてきた。スウェーデンのボルボや独ダイムラー、米フォードなどの大手自動車メーカーが同社のLiDARを採用している。

Velodyne LiDAR社は2005年に3DリアルタイムLiDARセンサーを世界で初めて発明し、特許を取得している。製品価格を100ドル台と安価に抑えたメカレス構造のLiDAR開発にも力を入れており、LiDAR業界ではリーディングカンパニーの一つとされている。

【参考】LiDARについては「LiDARとは? 自動運転車のコアセンサー 機能・役割・技術・価格や、開発企業・会社を総まとめ|自動運転ラボ」も参照。



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