駐車場業界、予約アプリのakippa社とシェアサービスのシード社が提携発表 MaaS分野で事業拡大目指す

リーチできるユーザー層持ち合い



akippa株式会社の金谷元気代表取締役(左)と株式会社シードの吉川幸孝代表取締役(右)=出典:akippa社プレスリリース

ライバル関係にある2人の社長ががっちり握手をした。ある構想を実現するために協業するためだ。「移動のサービス化」と呼ばれるMaaS分野でタッグを組み、駐車場シェアビジネスの拡大を誓い合った。

駐車場予約アプリ「akippa」を運営するakippa株式会社(本社:大阪府大阪市/代表取締役社長CEO:金谷元気)と駐車場シェアリングサービス「Smart Parking」などを手掛ける株式会社シード(本社:愛知県名古屋市/代表取締役: 吉川幸孝)が2018年9月17日までに、提携を発表した。


akippaは予約制で確実に駐車場を利用したいユーザー層が多く、Smart ParkingはIoT端末を利用して短時間手軽に駐車場を利用したいユーザー層が多い。この異なるユーザー層を持つ両社がタッグを組むことで両社全体でリーチできる層を拡大し、駐車場シェアビジネスの加速を目指す考えだ。

発表によれば、Smart Parkingの駐車場をakippaに掲載するほか、シード社が運営するコインパーキング検索アプリ「パーキングライブラリ」からakippaに送客するなどの取り組みを進めていく。

総務省の「平成30年版情報通信白書」によれば、日本人のシェアサービス利用経験は「駐車場シェアリング」が9.1%と最も高い。両社は「駐車場シェアビジネスの拡大・進化を実現することで、ユーザーの利便性向上とオーナーへの収益向上に取り組む」としている。

【参考】MaaSについては「MaaSとは? 読み方や意味・仕組み、サービス・導入事例まとめ|自動運転ラボ」も参照。



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