東大発AIスタートアップのコーピー、自動運転開発で半導体商社マクニカと協業スタート

深層学習を使ったマルチモーダル認識技術活用



AI(人工知能)システムの研究開発を手掛ける東京大学発スタートアップの株式会社コーピー(Corpy&Co., Inc./本社:東京都文京区/代表取締役:山元浩平)は2018年8月8日、自動運転ソリューションなどを取り扱う株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市/代表取締役社長:中島潔)と、自動運転車の車載カメラを使った認識システムの研究開発に共同で取り組んでいくことを発表した。


コーピー社は2017年3月創業。深層学習(ディープラーニング)を活用し、さまざまな種類のデータを複合的に解析するマルチモーダル(画像・センサなど)認識技術がを強みの一つとしている。同社の山元社長は自動運転ラボの取材に対し、「今後発展していく自動運転領域において、開発してきた技術を積極的に応用していきたい」と意欲を語った。

今回の協業枠組みでは、このコーピー社のマルチモーダル技術とマクニカが取り扱う自動走行向けのソリューション・サービスを組み合わせ、より顧客・市場のニーズに合ったソリューションをワンストップで提供していくことを目指す。

コーピー社は2018年7月19日、米半導体大手エヌビディアのAIスタートアップを支援するプログラム「Inception Program」のパートナー企業に認定されたことも発表している。自動運転実現にはAI技術との連携が不可欠で、コーピー社の研究開発は自動運転業界から今後より一層注目を集めそうだ。

【参考】コーピー社は自動走行車用認識システムや先端AIシステムのほか、医用画像認識システムやウェブ不正検知システムなどの研究開発も進めている。具体的な取り組みについては「東大発AIスタートアップ「コーピー」、自動運転開発も エヌビディアが支援決定|自動運転ラボ 」も参照。コーピー社の「公式サイト」も参照。


マクニカ社は、半導体・集積回路などの電子部品をはじめ電子機器や周辺機器、付属品の輸出入や販売、開発、加工なども手掛けている。自動運転の分野では、これまでに培ったノウハウから自動運転に必要なハードウェアやソフトウェア、チップレベルからシステムレベルまでのセキュリティなどに至るまで、総合的なソリューションを顧客に提供している。



関連記事