東大発AIスタートアップ「コーピー」、自動運転開発も エヌビディアが支援決定

AI DOJO塾長の山元氏が創業



AI(人工知能)システムの研究開発を行う東京大学発AIスタートアップの株式会社コーピー(Corpy&Co. / 本社:東京都文京区/代表取締役兼CEO:山元浩平)は2018年7月19日、米半導体大手エヌビディアのAIスタートアップを支援するプログラム「Inception Program」のパートナー企業に認定されたことを発表した。


コーピー社(Corpy&Co., Inc. )は、日本とフランスをベースにAI技術を用いたさまざまなサービスを展開している2017年3月創業のスタートアップ。自動運転車用の認識システムの開発も手掛け、山元CEO(最高経営責任者)をはじめ東大や東大大学院出身者らが数多く在籍している。

【参考】CEOの山元浩平氏はAI人材養成講座「AI DOJO」の塾長も務めている。AI DOJOの公式サイトによると、慶應義塾大学を卒業後にシリコンバレーのスタートアップを経て、東京大学大学院情報理工学系研究科に入学。その後、 Yahoo! Japan研究所(所在地:ヤフー株式会社内=東京都)、フランスの研究機関「Inria」などでAI研究を手掛け、現在の会社を創業したという。詳しくは「山元 浩平 – AI Dojo」を参照。

■エヌビディアから獲得した高い評価

マシンラーニング(機械学習)やディープラーニング(深層学習)、マルチメディア(言語、画像、音声)、ウェブ(UI・UX最適化、推薦)などの技術を用いた先端AIシステムの研究開発を行っており、医療用画像認識システムやウェブ不正検知システムの開発にも力を入れているほか、AI技術の教育研修やコンサルティングなども手掛けている。

エヌビディアのInception Programは、AIやデータサイエンスの進歩に伴い業界に革命を起こそうとしているスタートアップ企業を養成することを目的としている。半導体企業として自動運転分野において高いシェアと信頼性を誇るエヌビディアからの支援は、高い評価・期待の表れと言える。


コーピーは今回の認定により、エヌビディアの最新GPUハードウェアへのアクセスや技術支援を受けることが可能となり、このバックアップを元にAI研究開発のさらなる推進、実用化を目指していく構えだ。


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