自動運転車の開発を進める中国ネット検索最大手の百度(バイドゥ)は2018年7月4日、中国のバス大手と開発した自動運転バスを実用化したことを明らかにした。既に受注に向けた販売活動を開始しており、すでに100台の製造を終えているという。
報道などによると、実用化した自動運転バスは電気自動車(EV)仕様で、名称は「Apolong(アポロン)」。自動運転レベル4(高度運転自動化)相当の技術を搭載しており、限定領域内での完全な自動運転が可能となる。車両にはハンドルや運転席なども設けられていない。
百度に関しては、ソフトバンクグループで自動運転開発を進めるSBドライブとの協業が明らかになったばかり。Apolongは日本でも2018年度に走行実験が始まる予定で、日本国内での普及も視野に入れている。
【参考】SBドライブと百度の協業については「中国・百度の”アポロ計画”自動運転バスが日本へ ソフトバンク傘下SBドライブと協業|自動運転ラボ」も参照。
中国・百度の”アポロ計画”自動運転バスが日本へ ソフトバンク傘下SBドライブと協業 https://t.co/rSzC8n3b0X @jidountenlabさんから
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) July 4, 2018
またインテル傘下のイスラエル企業モービルアイ社のカメラ技術などが百度に採用されたこともこのほど明らかになっている。百度は自動運転などで仕様する新たな人工知能(AI)チップ「クルルン」も発表しており、自動運転事業を加速させていることが鮮明になっている。