調査会社の株式会社矢野経済研究所(本社:東京都中野区/代表取締役社長:水越孝)は2019年11月8日までに、中国のADAS(先進運転支援システム)と自動運転用センサー市場について調べ、2030年までのセンサー別の市場規模予測を発表した。
発表によれば、2019年時点における中国でのADAS・自動運転用センサー市場は2529億円規模と見込まれ、2030年には約7.2倍の1兆8371億円規模まで成長するという。センサーの種類別では、レーダーが680億円から4843億円に、カメラが1561億円から6154億円に、超音波センサーは288億円から759億円に増加するという。
LiDARについては、2025年以降に自動運転レベル3(条件付き運転自動化)での需要が拡大し、2030年にはほかのセンサー市場よりも大きい6615億円規模のマーケットが形成されているという。LiDARについては2024年時点の市場規模を6600億円としている予測もあり、今後の有望市場として注目している企業は少なくない。
LiDARは、光を使った技術で物体検知や対象物までの距離を測定することができる。いわば自動車両の「目」にあたる機能を担う。
中国は国家プロジェクトとして自動運転開発を進めており、都市部でも既に実験エリアを設けている。そのため早期に自動運転車への搭載でセンサー需要が高まることが考えられる。
【参考】LiDARについては「LiDARとは? 自動運転車のコアセンサー 機能・役割・技術・価格や、開発企業・会社を総まとめ|自動運転ラボ」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) August 26, 2018