自動運転向け高精度3D地図、2030年に市場規模2兆円超に

年平均成長率は36.2%に



米コンサルティング企業のMarketsandMarkets社がこのほど、自動運転車向け高精度3次元地図の世界市場に関する予測レポートを発表した。


その予測レポートによれば、自動運転車のための高精度3次元地図データの世界市場は2020年から2030年にかけて年平均成長率(CAGR)が36.2%にも達するという。金額ベースでは、世界市場は2020年の13億ドル(約1400億円)から2030年には204億ドル(約2兆2000億円)まで拡大すると予測している。

こうした市場の拡大は、各国で自動運転車が走行するためのルールが整い始め、自動運転領域への投資が加速するという前提の下でのもののようだ。

高精度3D地図はオランダの地図大手HEREやTomTom、中国のNavInfoなどのほか、日本でもダイナミックマップ基盤などが開発に力を入れている。地図規格の統一化に関しても議論が行われている分野で、今後も注目の領域であると言える。

【参考】関連記事としては「自動運転業界マップ「2019年春 最新版」をリリース 全182企業・機関・ファンドを掲載」も参照。



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