自動運転向けの高精度3次元(3D)マップ作製などを手掛けるアイサンテクノロジー株式会社(本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長:加藤淳)が自動運転の実証実験に精力的に取り組んでいる。2019年3月14日までに、同社の公式ホームページ上で相次いで最近の活動レポートを公表した。
■岐阜県の道の駅「明宝」で実施
一つ目は、2019年3月2日から3月8日に岐阜県の道の駅「明宝」で国土交通省の主導で行われた自動運転サービスの実証実験への参加だ。道の駅を拠点とした6.7キロの区間を自動運転車両が走行した。
専用区間と一般車両との混在区間を運転席にドライバーが搭乗する形で走行し、実用化に向けた課題の洗い出しなどを行った。車両には地元市民モニター約70人が試乗し、高齢者の移動支援への有効性についてアンケートなどを行った。
今回の実験を活かし、道の駅を拠点とした移動手段を構築することで高齢者の移動支援などの実用化について検討していく方針だという。
■中部国際空港島の一般道でも
もう一つの活動は、愛知県常滑市の中部国際空港島の一般道で行われた、2台の自動運転車両を1名で管理するという実証実験への参加だ。実験は愛知県が主導して行われ、「自動運転車実証推進事業」に実施受託者として選ばれているアイサンテクノロジーも参加した。
実験内容は、時間差でスタートした2台の車両が追従するように走行し、遠隔操作拠点の疑似運転席から1人のドライバーが監視、操作を行うというものだ。また、信号機と自動運転車両が直接通信することで安全な運行を行うという実験も併せて行われた。
実用化されれば、離れた場所からの運行管理などが行えるほか、信号サイクルを見越した安全な自動運転が可能になるという。
【参考】同社の自動運転分野での活動については「アイサンテクノロジーの自動運転戦略まとめ 測量技術をダイナミックマップに活かす」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) January 28, 2019