MaaSアプリ「WILLERS」、利用可能エリア拡大で「過疎」に挑戦

新たに京都府南山城村をカバー





出典:WILLERプレスリリース

高速バス大手のWILLER株式会社(本社:大阪府大阪市/代表取締役:村瀨茂高)は2020年2月18日までに、シームレスな移動を実現するMaaSアプリ「WILLERS」の利用可能エリアに、新たに京都府南山城村を追加したと発表した。

MaaSは人口減少や高齢化などの社会問題を解決する手段の1つとして期待が寄せられており、同アプリはルート検索をはじめ、交通サービスの予約、デジタルチケットの発行などの機能を備えている。







南山城村は京都府最東端に位置する府内唯一の村だ。2017年には過疎地域に指定されており、交通事業者撤退などによる交通空白地帯の拡大といった交通面での課題を抱える。

今回のエリア拡大に伴い、既存の公共交通とデマンド交通などの新たな交通によるシームレスな移動を生み出すための「過疎地型MaaS」の実証実験を開始したという。3月31日までの期間中、WILLERSを通じて、出発地から目的地までシームレスな移動を実現するための予約サービスを提供する。

実験期間中はWILLERSを通じて、既存の鉄道やバスに加えて新たにデマンド交通も利用可能だという。デマンド交通は、村内のどこでも自由に乗降できる「村内移動サービス」と道の駅や鉄道駅を結ぶ「村外移動サービス」の2種類が用意される。

なお今回の実証実験は、国土交通省の「新モビリティサービス推進事業」の1つとなる。

■2019年10月からサービス提供、アップデートで進化も

WILLERSは2019年10月28日からサービス提供が開始された。個人旅行客を対象とする利用可能エリアは当初は「ひがし北海道エリア」と「京都丹後鉄道沿線エリア」だった。

2020年2月3日にはアップデートを発表し、QR決済機能などが追加された。具体的には、アプリの画面上でQRコードを表示し、乗降時に設置されたQRリーダーにかざすことで、即時決済が可能となった。チケットは事前購入も可能なため、乗り降りの手間がかからない。また多言語対応(英語・中国語)にもなり、インバウンド対応も可能となった。

同社は今後も日本やアジア各地域における交通に関する課題の解決を目指し、WILLERSの機能改善やエリア拡充に努めるという。ちなみにWILLERは自動運転の実証実験も積極的に進めており、シンガポールの観光地における有償の定期運行サービスの開始についても発表している。







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