自動運転車両の開発を行なうGoogle系ウェイモは、新型コロナウイルスによって中止していた米アリゾナ州フェニックスでの自動運転実証実験を再開させる。米経済誌フォーブスが報じた。
再開するのは人間のテストドライバーを乗せた実証実験で、米国疾病予防管理センター(CDC)やアリゾナ州当局が定めた感染防止のためのガイドラインに基づき、ドライバーのマスク着用など対策を講じた上で再開する。
ウェイモはサンフランシスコやデトロイトなどでの実証も順次再開させるという。
■Waymo Oneの再開時期は未定
一方、住民向けサービスとして展開されていた自動運転タクシーサービス「Waymo One」の再開時期は未定となっている。
Waymo Oneは世界初の自動運転タクシーサービスとして、アリゾナ州フェニックスで2018年12月から展開されていた。このサービスがスタートした当初はセーフティドライバーが同乗していたが、ローンチから1年弱で完全無人の自動運転サービスを一部地域限定でスタートさせている。
また、ウェイモはtoB向け(企業向け)にモノを無人配送するサービスにも着手していることでも知られる。新型コロナウイルスがEC(電子商取引)需要の増加に拍車をかける中、同サービスの有望性はさらに高まったといえそうだ。
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【参考】関連記事としては「自動運転タクシー、「念のため係員も」から「完全無人」へ」も参照。