米Googleの自動運転事業を担うWaymo(ウェイモ)は2021年8月30日までに、カリフォルニア州サンフランシスコで一般市民を対象とする自動運転タクシーのサービスプログラム「Waymo One Trusted Tester」をスタートしたことを発表した。
■展開はサンフランシスコが2都市目
Waymoはすでにアリゾナ州フェニックスで自動運転タクシーを展開しており、サービス展開都市としてはサンフランシスコが2都市目となる。ちなみにサンフランシスコでは2021年の初めから、Waymoの従業員が乗車する形態でサービス試験が行われてきた。
Waymo One Trusted Testerで使用されている車両は、第5世代となるWaymoの自動運転システム「Waymo Driver」を搭載した電気自動車「ジャガー・I-PACE」だ。
乗客となるテスターは、スマートフォンのWaymo Oneアプリでピックアップ地点や降車地点の指定が可能で、乗車したフィードバックなどを送信することもできる。
■サンフランシスコの住民の声は?
Waymoは今回のサンフランシスコでのサービスプログラムの開始に合わせ、1本のYouTube動画を公開している。以下がその動画だ。
動画の中で、サービスプログラムに参加したある女性は「運転のスタートがとても静かでびっくり」「乗車してから目的地に到着するまで、(急発進や急ブレーキもなく)クルマが揺れることもなく、スムーズな動きと適度なスピードを楽しめた」と語っている。「Awesome(素晴らしい)!」と評価する利用者もいた。
自動運転タクシーの車内では、外の様子を車両がどのようにセンシングしているかが常時モニターに映し出されており、乗車中の男の子は「ほらママ、あの人もこの人も、ここに映し出されているよ」と興味深そうに話すシーンもあった。
ちなみに今回のサービスプログラムでは、運転席に「自動運転スペシャリスト」と呼ばれるWaymo社員のドライバーが、ハンドルは握っていない状態で同乗している。
■横断歩道や路上駐車車両も問題なし
YouTube動画を観ると、一般車両が存在する公道をスムーズに走行する様子が確認できる。もちろん、横断歩道や信号ではしっかりと停止できており、路上駐車が多い狭い道路でも問題なく走行できている。
▼Waymo公式サイト
https://waymo.com/
▼Waymo公式ブログ
https://blog.waymo.com/
【参考】関連記事としては「Waymoの年表!自動運転タクシーのフロンティア、Googleから分社」も参照。