自動運転技術の「トリプル導入」で空港が近未来化!旅客搭乗橋も新たに

三菱重工系企業と成田空港が共同開発毛約



出典:三菱重工業株式会社プレスリリース

三菱重工グループの三菱重工交通・建設エンジニアリング株式会社(本社:神奈川県横浜市/取締役社長:磯田厚志)は2021年4月30日までに、世界初の完全無人自動運転による「旅客搭乗橋」の実装に向けた共同開発契約を、成田国際空港と締結したと発表した。

「旅客搭乗橋」とは、ターミナルビルと航空機を接続する設備のことだ。これまで「空港×自動運転」といえば「自動運転車いす」や「自動運転トーイングトラクター」だったが、新たに旅客搭乗橋も自動運転化の仲間入りをする形だ。







■2025年9月に実用化・実現を目指す

共同開発契約締結後のプロジェクト第1弾として、4月20日から成田国際空港の第2旅客ターミナル67番搭乗口で、旅客搭乗橋を自動運転で装着する機能の運用を開始した。

人による操作が一部必要となるが、航空機側ドアをカメラ映像の画像解析によってシステムが自動認識することで、大幅に作業量が減るという。最終的には2025年9月に「人の手を介さず航空機に装着可能な世界初の完全無人自動運転旅客搭乗橋」の実現を目指す。

■自動運転車椅子と自動運転トーイングトラクターの取り組みにも注目

冒頭紹介したように、空港においては「自動運転車椅子」と「自動運転トーイングトラクター」の取り組みにも注目したい。

電動車いすの自動運転技術などを開発するWHILLは、空港でも活用可能な自動運転パーソナルモビリティを開発している。

日本やアメリカなどの空港で実証実験を重ね、2020年7月に世界初となる自動運転車いすを活用したサービス提供を、日本航空(JAL)と日本空港ビルデングと組んでスタートさせた。

手荷物や貨物などのコンテナなどを牽引する「トーイングトラクター」を自動運転化する実証実験も、2019年ごろから盛んになってきた。

そして2021年3月、JALが日本の航空会社として初めて、手荷物搬送用の自動運転トーイングトラクターを成田空港で導入することを発表した。成田空港第2ターミナルの本館からサテライトへの「荷さばき場」間の受託手荷物の搬送を行うというものだ。

■【まとめ】高まるトリプル導入実現の期待感

自動運転車椅子と自動運転トーイングトラクター、さらには自動運転の旅客搭乗橋…。このトリプル導入が完全に実現すれば、空港オペレーションの効率は飛躍的に高まるはずだ。

現在は新型コロナウイルスで訪日観光客はほぼゼロの状態だが、コロナ禍以前は空港業務の増加と人手不足が課題になっており、トリプル導入実現による課題緩和への期待感は今後も高まっていきそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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