自動運転関連ソフト開発のトヨタTRI-AD、事業拡大へ組織再編を発表

2021年1月から3社体制、章男社長「さらにアクセル」





自動運転技術の実用化に向けたソフトウェア開発に取り組むトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社(本社:東京都中央区/CEO:ジェームス・カフナー)=TRI-AD=は2020年7月29日までに、新体制への移行について報道発表を行った。

新体制への移行は事業のさらなる拡大・発展を目的としたもので、2021年1月に新体制に移行するという。具体的には以下の3社に組織再編する。いずれも「ウーブン」という名称がついていることが特徴だ。







  • ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社
  • ウーブン・コア株式会社
  • ウーブン・アルファ株式会社
出典:TRI-ADプレスリリース
■「プラネットHD」「コア」「アルファ」3社の役割は?

ウーブン・プラネット・ホールディングスは持株会社としてグループ全体の意思決定などを行い、ウーブン・コア社は自動運転技術の開発・実装・市場導入などを担う。

ウーブン・アルファ社はトヨタが静岡県裾野市で2021年に着工する実証都市「Woven City」のほか、「Arene(アリーン)」「AMP」などの領域で革新的なプロジェクトを推進する。

出典:TRI-ADプレスリリース

AreneはTRI-ADが現在開発するオープンな開発プラットフォームであり、AMPはさまざまな企業から自動運転車両のデータを共有してもらい、高精度地図を作成・共有するオープンなソフトウェアプラットフォームのことだ。

資本金は、ウーブン・プラネット・ホールディングスが200億円、ウーブン・コアが5000万円、ウーブン・アルファが1億円となる予定で、3社発足時の代表取締役にはいずれもTRI-ADの現CEOであるジェームス・カフナー氏が就任する。

■豊田章男社長「さらにアクセルを踏み込める体制に」

トヨタ自動車の豊田章男社長は「TRI-ADは『Woven』の名の下に、人々がもっと幸せになれる未来の実現に向けて、さらにアクセルを踏み込める体制に生まれ変わっていきます」とコメントしている。

豊田社長はWoven Cityや3社の社名に使われている 「Woven」という言葉について、「日本語で『織り込まれた』という意味」と説明した上で、「『他の誰かのために』という想いを、未来をつくっていくこれからも忘れずにいたい」としている。

TRI-ADのジェームス・カフナーCEO(最高経営責任者)は「TRI-ADは次のステージに進み、比類のない成長、スピード、品質を達成することが未来へつながると考えています」としている。

■人材採用、さらに活発化か

新体制への移行は、トヨタ自動車の自動運転にかける熱い思いを象徴するものであるとも言える。自動運転開発には優秀なデジタル人材や要素技術に詳しいエンジニア人材の存在が不可欠で、人材採用をさらに活発化することが予想されそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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