トヨタe-Palette、自動運転で五輪選手村の「足」に!SNSで世界に拡散

2018年に発表された次世代型モビリティ



ほとんど報道されていないが、東京オリンピック2020の選手村で、トヨタの自動運転EV(電気自動車)シャトル「e-Palette」が選手の移動手段として活躍している。オリンピック選手や競技関係者がその様子をTwitterでツイートするなどし、話題になっている。

■選手村で活躍するトヨタe-Palette

e-Paletteは2018年にトヨタが発表した次世代型モビリティだ。ハンドルやブレーキなどがなく、車内空間を幅広く使えることができることが特徴で、2019年10月にはオリンピック仕様のe-Paletteが発表されている。


トランポリンの日本代表である森ひかる選手は、Twitterで「選手村はすごく大きいので、このようなバスが走っていて、バス停で待っていれば乗せてくれます。中には椅子もあって座れます。快適でした」とe-Paletteについて投稿した。


一方、東京オリンピック男子体操の強化副本部長である原田睦巳氏は「選手村内は全自動の電気バスが走ってます!炎天下、日中は日陰が無いので移動には本当にありがたい!」とツイートした。


2人のツイート動画からは、e-Paletteが選手村の中を滑らかに走行している様子が見てとれる。ちなみに、車内の進行方向前方には係員が1人立っており、万が一のときの対応などを担っているとみられる。

■海外選手もTikTokで投稿、世界に拡散

ちなみにトヨタは、最高位のスポンサー契約を国際オリンピック委員会(IOC)と結んでいるが、コロナ禍が収束していないことなどに配慮し、オリンピック関連の自社CMを放映しないことを決めている。豊田章男社長は開会式の出席も見送った。

こうしたことは報じられている一方、e-Paletteが選手村で活躍していることは、あまり報じられていない。しかし、オリンピック選手には大きなインパクトを与えているようで、海外選手がSNSに投稿し、海外にe-Paletteの話題が拡散している。

以下は、カヤックシングルのオーストリア代表であるビクトリア・ウォルフハルト選手がTikTokに投稿した動画だ。夜の選手村の中を走行するe-Paletteを紹介している。

@vikiwolffhardt

would you go for a ride through the olympic village? #olympics #olympicathlete #olympicvillage

♬ Nice To Meet Ya – Wes Nelson

トヨタにとってオリンピック関連のCMを流せないのは痛手だが、トヨタの技術の凄さは選手村発で世界に拡散している。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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