トヨタ新型車にデンソー製LiDAR!グループ外企業にチャンスは残されている?

新型「LS」にカメラやSIS ECUなど提供



出典:デンソー・プレスリリース

自動車部品大手デンソーは2021年5月30日までに、高度運転支援技術の実現と車両の安全性能向上に貢献するLiDARなどを開発し、トヨタの新型車両に搭載される高度運転支援技術向けに採用されたことを発表した。

今回はトヨタグループ内でセンサーシステムを調達する形となったが、LiDARを筆頭としたセンサーの開発に乗り出している新興企業は世界中で数多くあり、こうした新興企業にとってはトヨタなど大手OEMに採用されるかどうかで、将来的な売上を大きく左右する。







トヨタの高度運転支援技術向けにデンソーの製品が採用されたこと自体も重要なニュースだが、今後は上記のような視点も持ちつつ、大手OEMと部品・センサーメーカーの動向にアンテナを立てておきたいところだ。

■デンソーのセンサー類がトヨタ新型車で採用

今回トヨタに採用されたのはLiDARのほか、前方環境を検知するロケーター望遠カメラ、車両の位置を高精度で特定するSIS ECU、また各センサーからの情報を処理するシステムADS ECU、ADX ECUとなる。

SIS ECUとADS ECU、ADX ECUは、無線通信によるソフトウェアアップデートが可能となっている。いわゆる「OTA」(Over The Air)に対応しているというわけだ。

採用された各製品は、トヨタが2021年4月に発売したLEXUS新型「LS」と新型「MIRAI」に搭載されている高度運転支援技術「Advanced Drive」向けの製品として、すでに実装されている。ちなみに

■非トヨタグループ企業でもチャンスはある?

最近では、システムオンチップ「EyeQ」を開発するMobileye(モービルアイ)と独自動車部品大手ZFが、トヨタのADAS(先進運転支援システム)開発ベンダーに選ばれたことが発表され、話題となった。

このように、世界最大手クラスのトヨタが次世代運転システム、そして自動運転システムでどの企業と組み、どの企業から製品の提供を受けるかについては、今後も情報が明らかになるたびに大きな話題となりそうだ。

ちなみにLiDARに関しては、2017年に米Luminar Technologies(ルミナー・テクノロジーズ)のLiDARが、AI(人工知能)に関する研究開発を行なうトヨタの子会社TRI(トヨタ・リサーチ・インスティテュート)の実験車に採用されたことが話題になった。

また、LiDARの開発を主とする米Velodyne LiDAR(ベロダイン・ライダー)のLiDARも過去にトヨタの実験車に採用されている。だたいずれも実験車への採用だ。

トヨタは今回、グループ会社のデンソーのLiDARを採用したが、LuminarやVelodyneなどといった新興企業のLiDARをいずれ市販車両で採用するかも、今後の注目点と言えそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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