見えない前方の道路を「可視化」!TomTom、自動運転対応のADASソフトウェアを発表

センサーの範囲以上を見通せる機能



TomTom Virtual Horizonの使用イメージ=出典:TomTomプレスリリース

オランダの位置情報テクノロジー企業TomTom(トムトム)は2021年8月1日までに、地図ベースのADAS(先進運転支援システム)ソフトウェア「TomTom Virtual Horizon」を発表した。

今回発表された「TomTom Virtual Horizon」は、乗用車や商用車の前方の道路を予測するオールインワンADASソフトウェアだ。デジタル地図とADAS機能がシームレスに接続することで、センサーの範囲以上を見通せる。







■自動運転車にも非自動運転車にも対応

TomTom Virtual Horizonは「TomTom ADAS Map」をベースに構築されており、制限速度や交通標識、勾配、曲率、車線情報、信号機などの道路属性に対応できる。自動運転車はもちろん、非自動運転車やナビゲーション搭載車、非ナビゲーション搭載車にも対応する。

正確な測位と知的なルート予測、業界標準プロトコルにも準拠している。自動車メーカー指定のデータフォーマットで提供され、既存の接続方式でもオフラインでも作動するようだ。

またEU(欧州連合)では2022年7月に自動速度制御装置(ISA)搭載が自動車メーカーに義務化されるが、「TomTom Virtual Horizon」を搭載することで対応できるという。

TomTomオートモーティブ部門のマネージングディレクターは「TomTom Virtual Horizonは、ドライバーや車両センサーの視界をはるかに超えて、前方の道路に関する実用的な情報を提供し、世界中の交通安全を向上させます」と述べている。

■独自の自動運転テスト車両も開発するTomTom

今回新たなADASソフトウェアを発表したTomTomは、自動運転車や自動運転技術を開発する企業を支える独立系の位置情報テクノロジー企業で、欧州のダイナミックマップ業界をリードしている。

世界30カ国に拠点を持ち、欧米では主要道路38万キロ以上を、日本では1万8,000キロ以上の高速道路を3次元地図化済みだ。日本での取り組みも拡大しており、2020年3月にはデンソーとトヨタ系のTRI-AD(現・ウーブンプラネットグループ)との協業を発表している。

これまでに自動運転向け高精度マップ「TomTom HD Map」や、自動運転機能が安全に使用できる場所を判断してODD(運行設計領域)の定義に活用できる「TomTom RoadCheck」を発表してきた。独自の自動運転テスト車両「Trillian」も設計している。

■【まとめ】自動運転社会の実現を後押しするソリューションに注目

このように自動運転社会の実現を後押しするさまざまソリューションを展開しているTomTom。地図関連の技術は自動運転のコア技術ということもあり、今後も同社への注目度は高い状況が続きそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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