ロボットベンチャーの株式会社Doog(本社:茨城県つくば市/代表取締役:大島章)は2020年5月26日までに、ロボットソリューションを展開するciRobotics株式会社(本社:大分県大分市/代表取締役社長:小野俊二)とともに、大分県が実施する無人配送ロボットの導入検証に無人配送ロボット「THOUZER」(サウザー)を無償貸与したと発表した。
大分県での実証実験は、別府市にある新型コロナウイルスの軽症患者受け入れ宿泊療養施設「社の湯リゾート」の3階フロアで当面の間実施される。サウザーは入居者への弁当配送業務や入居者からのゴミの回収業務を担うという。
この実証実験ではDoogがベースユニットと技術情報を提供し、ciRoboticsがカスタマイズやアプリの開発、現場での事前検証を担っている。
■サウザーってどんなロボット?
サウザーは自動追従と自動ライン走行が可能な運搬ロボットだ。
簡単に敷設できるテープのラインを検出しての無人走行などが可能で、障害物を検出すると停止し、警告音が鳴る仕組みだという。屋外を含む建屋間や狭い通路、スロープ、デコボコ道、夜間での運用も可能だという。
本体サイズは60×94センチで積載重量は最大120キロ。航続距離は最大20キロメートル、走行速度は最高時速7.5キロとされている。
■コロナで無人配送ロボットの普及が加速か
Doogのシンガポール子会社では、シンガポールの公衆衛生と予防対策のプロジェクトからの要請を受け、サウザーに消毒薬噴霧散布の装備も加えた。あらかじめ定めたルートを無人で消毒しながら走行し、現場作業者の感染リスクの軽減にも役立っている。
新型コロナウイルスの感染拡大により国内外で無人配送ロボットが活躍しており、コロナを機にこうしたロボットの普及が加速しそうだ。
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【参考】関連記事としては「ラストワンマイル向けの物流・配送ロボット10選」も参照。