自動運転のリアルタイム制御に応用可!改良BVI法、国立情報学研究所の研究チームが開発

選択肢の正しさを保証しながら高速計算





国立情報学研究所(NII)の研究チームは、ゴールの達成確率を最大化する戦略を精度保証しながら高速に計算する「改良BVI法」を開発した。国立情報学研究所が2020年7月13日に報道発表で明らかにした。

この手法は自動運転のリアルタイム制御などに応用可能で、システムが示す選択肢の正しさ(精度)を保証しながら、高速に計算して結果を提示できるという。







今回の開発は、国立情報学研究所のアーキテクチャ科学研究系の特任研究員・滝坂透氏や蓮尾一郎准教授の研究チームが、科学技術振興機構(JST)の「戦略的創造研究推進事業ERATO蓮尾メタ数理システムデザインプロジェクト」のもとで開発したもの。

自動運転の制御のほか、工業製品の品質確認やマーケット投資戦略の策定など、意思決定を支援する幅広いシステムで応用が可能だという。

研究結果は7月19日からの国際会議「International Conference on Computer-Aided Verification」の本会議で発表されるようだ。

■瞬時な判断が求められるシーンで活躍

例えば自動運転では、車両の前に人が飛び出したときに、瞬時に正しい判断をしなければならない。このとき、計算が低速だとシステムが正しい判断をするのに数秒以上かかることも考えられる。

ただ、改良BVI法を活用すると「ブレーキ」という選択肢の正しさを保証しつつ、高速に計算して結果を提示できるという。

出典:国立情報学研究所プレスリリース

自動運転車がどんなに高性能なセンサーを搭載したとしても、システムにとって想定外の事態が起きたり、完全な死角からの飛び出しに遭遇したりすることがあると考えられる。

そうしたときには自動運転の「脳」の役割を果たすAI(人工知能)やソフトウェアが瞬時に正しい判断を下さなければならないが、そうしたときに有用な技術であると言えそうだ。

▼意思決定支援システムが示す選択肢の正しさと計算スピードを両立する手法を開発
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20200713/pdf/20200713.pdf

【参考】関連記事としては「自動運転AI、常識破りの「教師なし学習」による超進化」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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