トヨタグループのウーブン・アルファといすゞ自動車、日野自動車の3社は2021年6月13日までに、ウーブン・アルファが開発する自動地図生成プラットフォーム「AMP(Automated Mapping Platform)」の活用に向けた検討を進めていくことで合意したことを発表した。
今回の合意は、3社によるCASE対応プロジェクト「Commercial Japan Partnership」の一環としても位置付けられており、具体的には、高精度地図を自動運転や先進運転支援技術で活用しつつ、小型トラックを中心とした領域へのAMPの展開を検討していくという。
■AMPとは?TRI-AD時代から開発
AMPは、TRI-AD(トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント)がウーブン・アルファなど3社に分社化する前から開発が始まっており、衛星画像を含むさまざまな企業から提供されるデータから、高精度の地図を作成することができる。
AMPで生成される高精度地図には、車線や道路標識、信号などの位置情報のほか、道路形状も含まれる。またこれらの情報の頻度を高めることで、安全な自動運転やADAS(先進運転支援システム)を搭載した車両の安全性の向上に大きく寄与する。
ちなみにTRI-AD時代には、自動運転用高精度マップを日米で提供するダイナミックマップ基盤(DMP)とタッグを組み、ダイナミックマップ基盤の高精度マップをAMPを活用して効率的に更新する可能性を探る取り組みなどをスタートさせている。
【参考】関連記事としては「トヨタTRI-AD、効率的な自動運転用HDマップの更新に向けて実証実験」も参照。
トヨタTRI-AD、効率的な自動運転用HDマップの更新に向けて実証実験 https://t.co/jS0ez83Dwv @jidountenlab #トヨタ #自動運転 #地図
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) March 18, 2020
■大きな可能性を秘めているAMP事業
自動運転においてはデジタル地図が要であり、AMP事業には大きな可能性を秘めている。トヨタグループにおいてAMPなどの新領域での事業拡大の役割を担っているウーブン・アルファ。今後の取り組みにも引き続き注目していきたい。
【参考】関連記事としては「AMPとは?トヨタTRI-ADの自動運転向け自動地図生成プラットフォーム」も参照。