
米Google系の自動運転開発企業ウェイモ(Waymo)の完全無人走行距離が、累計3億マイル(約4億8000万キロ)を超えた。Google親会社のAlphabet(アルファベット)が10月28日の決算発表で明らかにした。
記事の目次
| 編集部おすすめサービス<PR> | |
| 自動車保険 スクエアbang!(一括見積もり) 「最も安い」自動車保険を選べる!見直すなら今! | ![]() |
| 新車定額!リースナブル(車のカーリース) お好きな車が月1万円台!頭金・初期費用なし! | ![]() |
| 車業界への転職はパソナで!(転職エージェント) 転職後の平均年収837〜1,015万円!今すぐ無料登録を | ![]() |
| タクシーアプリは「DiDi」(配車アプリ) クーポン超充実!「無料」のチャンスも! | ![]() |
| 編集部おすすめサービス<PR> | |
| スクエアbang! | ![]() |
| 「最も安い」自動車保険を提案! | |
| リースナブル | ![]() |
| 新車が月々2万円から! | |
| パソナキャリア | ![]() |
| 転職後の平均年収837〜1,015万円 | |
| タクシーアプリDiDi | ![]() |
| クーポンが充実!「乗車無料」チャンス | |

■ウェイモの完全無人走行、累計3億マイルに
Alphabetの最高経営責任者サンダー・ピチャイ氏が10月28日の決算説明会で明らかにした数字では完全無人走行は3億マイルを超え、米国15都市で運営しているという。完全無人走行とは、運転席に人がいない状態で走る運行を指す。
推移を見ると、加速ぶりが分かる。
・2月24日時点:累計2億マイル超
・6月末時点:累計2億7000万マイル超
・10月28日時点:累計3億マイル超
約8か月で1億マイルを積み増した計算で、月あたり約1200万マイルのペースになる。
利用の規模も大きい。ウェイモは9月の発表で、有償の乗車サービスの利用が週50万回を超えると説明している。
3億マイルは、無人運行の安全性を裏づける実績データであり、開発の改善にも生かされる。ロボタクシーの競争では、車両の数だけでなく、走行実績の積み上げでも差が開きつつある。日本勢との差も大きい。
【参考】関連記事としては「Googleの自動運転車、重傷事故「95%減少」」も参照。
■5都市に約250平方マイル、ウェイモはどこまで広げるのか
ウェイモは10月27日、公式ブログで拡大を発表した。翌週にかけて、ロサンゼルス、ナッシュビル、オーランド、サンディエゴ、サンフランシスコのベイエリアの5都市で、合わせて約250平方マイルを追加する。約650平方キロに当たる。いずれもすでにサービスを提供している都市の拡大で、新規参入ではない。
都市別の拡大先は次のとおりだ。ロサンゼルスは海岸沿いを南へ延ばし、トーランスまで広げる。ナッシュビルは南側へ延び、動物園まで利用できるようになる。オーランドは東側のサービス範囲がほぼ倍になり、中心部のサービスも手厚くなる。サンディエゴは北側へ、ベイエリアは南側を広げ、都市鉄道BARTのベリーエッサ駅につながる。なお、ウェイモは都市別の面積と、追加する車両の台数は明らかにしていない。
急ピッチの拡大でもある。ナッシュビルは4月に約60平方マイルで一般公開した。サンディエゴは9月1日に約50平方マイルで公開したばかりだが、報道によると、2か月足らずで約90平方マイル(約230平方キロ)とほぼ倍に広がる。5月時点の提供範囲は11都市で1400平方マイル超だった。
【参考】関連記事としては「ウェイモ 米3都市で一般向け無人ロボタクシーサービスを開始 日本はいつ?」も参照。
■テスラの自動運転ロボタクシーは300万マイル台、ウェイモとの差は約80倍以上
テスラが示す運転手なしのロボタクシー走行距離は、10月下旬時点で300万マイル台である。米経済専門局CNBCは10月28日、テスラのサイト上の数字として約380万マイルと報じた。テスラ自身の安全報告は、10月21日時点で310万マイル超としている。いずれも3億マイルとは、編集部の試算で約80倍以上の開きになる。
テスラの伸びも速い。7月の決算では運転手なし走行が38万マイルを超えたと説明していた。最高経営責任者のイーロン・マスク氏は、走行距離が週10%超のペースで伸びているとも述べている。それでも累計の差は大きい。
車両数の差も目立つ。報道によると、テキサス州の記録ではウェイモが数百台を走らせる一方、テスラのロボタクシーは42台だった。
サービス範囲の広さでは、テスラも追い上げている。報道によると、テスラもヒューストンでの範囲を約254平方マイルまで広げ、ウェイモの今回の拡大分とほぼ並んだ。ただし、外部の追跡サイトが数える車両は34台にとどまる。
累計で約80倍以上の差があり、テスラが短期間で追いつくのは難しい状況だ。
【参考】関連記事としては「テスラ決算、ロボタクシーは3期連続未達 ウェイモと大差」も参照。
■東京での2027年の商用化計画と、23区との面積比較
東京でのサービスについては、ウェイモが9月15日、タクシーアプリ大手のGOと、都内最大手のタクシー会社である日本交通と組み、2027年に東京で完全無人の配車サービスを商用化する方針を発表した。
配車はGOとウェイモ両方のアプリから可能で、少数の車両から始めて、都内の主要エリアで約100台まで段階的に広げる。自動運転レベル4に当たる、運転席が無人の走行を想定する。現在は日本交通の乗務員が同乗して監督する形で、東京の狭い道路や人混みでの走行を重ねている段階だ。
ただし、開始は確定ではない。国や自治体の認可と、技術や運行体制の検証完了が条件になる。サービスの対象区域も、現時点では「主要エリア」としか示されていない。
面積で比べてみよう。今回の約250平方マイルは約650平方キロで、東京23区の約628平方キロとほぼ同規模だ。ただし、この面積は5都市の合計であり、1つの連続した区域ではない。東京のサービス範囲は発表されていないため、参考としての比較となる。
日本企業との連携も進んでいる。ウェイモは10月30日までに、トヨタ自動車の電気自動車bZ4Xを自動運転タクシーに採用すると発表した。トヨタが愛知県の高岡工場で、ウェイモの自動運転システムを組み込んだ車両を生産し、2027年に日本で試験車両の運用を始める。東京の商用サービスで使う車種は9月の発表では示されていないが、日本で車両を調達する道が開けた形だ。
【参考】関連記事としては「ウェイモ ロボタクシーを2027年末までに2万台へ急増 東京は100台規模」も参照。
■ウェイモの拡大は続く、東京の2027年開始は認可次第
累計3億マイルの走行実績と約250平方マイルのエリア拡大からは、ウェイモが実験の段階を終え、都市ごとにサービスを広げる段階にあることが分かる。こうした走行実績は短期間では積み上げられず、ロボタクシー市場でのウェイモの優位につながっている。
一方で、採算面の課題は残る。Alphabetの新規事業部門Other Bets(その他の事業部門)の第3四半期の売上高は3億7200万ドルで、全社売上の約0.3%にとどまった。営業損失は約20億ドルに上る。この部門にはウェイモのほか、ドローン配送や医療関連の事業も含まれる。
Alphabet全体の決算は、売上高と1株利益がともに市場予想を下回り、時間外取引で株価は約1割下げた。設備投資を引いた後の現金収支も約91億ドルの赤字だった。株価の下落は、予想未達と人工知能への巨額投資の負担が主な背景とされる。
東京での2027年の商用化も、この拡大路線の一環だ。ただし、日本では認可の手続きが残る。ウェイモ自身も、開始は国と自治体の承認次第としている。
ウェイモは累計3億マイルの実績で、後発との差を広げている。ウェイモの自動運転ロボタクシーが東京の道を走る日が来るかどうかは、技術だけでなく、国や自治体の認可にもかかっている。今後の動向に注目したい。













