
中国の配車大手DiDi(滴滴出行)の自動運転部門であるDiDi Autonomous Driving(以降DiDi)は、次世代ロボタクシー「R2」による完全無人の旅客サービス試験を北京と広州で開始した。33個のセンサーを搭載した専用設計の自動運転レベル4車両が、DiDiアプリを通じて予約できる体制が整った。
DiDiは中国検索大手バイドゥ(Baidu)や自動運転開発大手Pony.ai(ポニーアイ)などが並立する中国のロボタクシー市場に、専用車両を伴う形で本格参入する。
記事の目次
| 編集部おすすめサービス<PR> | |
| 自動車保険 スクエアbang!(一括見積もり) 「最も安い」自動車保険を選べる!見直すなら今! | ![]() |
| 新車定額!リースナブル(車のカーリース) お好きな車が月1万円台!頭金・初期費用なし! | ![]() |
| 車業界への転職はパソナで!(転職エージェント) 転職後の平均年収837〜1,015万円!今すぐ無料登録を | ![]() |
| タクシーアプリは「DiDi」(配車アプリ) クーポン超充実!「無料」のチャンスも! | ![]() |
| 編集部おすすめサービス<PR> | |
| スクエアbang! | ![]() |
| 「最も安い」自動車保険を提案! | |
| リースナブル | ![]() |
| 新車が月々2万円から! | |
| パソナキャリア | ![]() |
| 転職後の平均年収837〜1,015万円 | |
| タクシーアプリDiDi | ![]() |
| クーポンが充実!「乗車無料」チャンス | |

■完全無人の自動運転レベル4専用ロボタクシー「R2」
完全無人の自動運転レベル4専用ロボタクシー「R2」は、当初から旅客輸送専用として設計された車両で、乗用車を改造したこれまでの実証実験車両とは一線を画す。ハンドルやペダルを前提とした従来の自動車とは異なり、無人での運用を前提に車内空間や安全装置が組み直されている。
自動運転レベル4のフルスタックのソフトウェアとハードウェアをDiDiが提供し、車体は自動車大手GAC Aion(広汽埃安)が担う。両社は2024年4月に合弁会社を正式に設立し、車両の共同開発を進めてきた。R2は、その体制のもとで生まれた最初の量産型ロボタクシーという位置づけになる。
DiDiが専用車両を投入し、量産と国際展開を見据えた体制づくりに入った。中国勢の開発競争は、車両設計の主導権争いへと局面を移しつつある。
【参考】関連記事としては「中国DiDiの自動運転車、歩行者に「ありがとう(^o^)」と表示可能に」も参照。
■北京・広州で始まった完全無人運行
DiDiはR2による完全無人の旅客サービス試験を北京と広州の指定エリアで開始した。利用者はDiDiアプリを通じて配車を申し込める。
R2は2026年1月23日に納車され、広州でインテリジェントコネクテッドカーとしての公道試験許可を取得した。以降、広州・北京・深圳などで公道試験を重ね、安全性の検証を積み上げてきた。今回の完全無人サービス試験は、その延長線上に位置づけられる。
DiDiは2025年12月から、広州・黄埔地区の中心部で24時間体制の完全無人パイロットサービスをすでに運営しており、今回の北京・広州への展開は、この実績を土台にしたものだ。
【参考】関連記事としては「日本ではいつから完全自動運転になる?レベル5の実現時期は?」も参照。
■33個のセンサーが支えるR2の車両性能
R2は33個のセンサーと、複数の演算領域を一つに統合するトリプルドメイン融合の中央演算プラットフォームを搭載する。周囲の状況を把握する精度を高め、複雑な走行場面への対応力を強化したとDiDiは説明する。
安全面では、中国のC-NCAPと欧州のEuro NCAPという両地域の衝突安全評価制度でいずれも最高評価の五つ星を取得した。加えて、主要な系統に不具合が生じても走行を継続できるよう、多層の冗長システムを組み込んでいる。
車内は後部座席の乗客を主眼に設計され、高い角度まで調整できるシートや、天井に設置された17.3インチのディスプレイを備える。AIによる音声操作システムを通じて、乗車時の本人確認や空調・照明の調整などを、物理的なボタンに頼らず行える。
■激化する中国ロボタクシー市場
中国のロボタクシー市場には、すでに複数の有力企業がひしめいている。中国検索大手バイドゥ(Baidu)の自動運転タクシーサービスApollo Go、自動運転開発大手Pony.ai(ポニーアイ)、自動運転開発企業WeRide(ウィーライド)に加え、浙江吉利控股集団系の配車大手曹操出行(CaoCao Mobility)、EVメーカーXPeng(シャオペン)なども自動運転タクシー事業を展開する。DiDiはこの激戦区に、専用車両という武器を携えて参入した形だ。
各社の勢いを示す数字もある。曹操出行は2026年上半期の総収入が103.4億元となり、前年同期比で9%増えた。第2世代のロボタクシーはすでに140台を配備しており、下半期には香港・アブダビへの展開も計画しているという。ロボタクシー事業を収益の柱に育てようとする動きは、DiDiに限らず業界全体に広がっている。
【参考】関連記事としては「ロボタクシー欧州市場を奪う中国 Pony.aiが2,000台のロボタクシーを展開へ」も参照。
■DiDiのレベル4専用ロボタクシー戦略、次の焦点はドバイ
DiDiにとって、R2の完全無人サービス試験は中国国内での到達点であると同時に、海外展開に向けた通過点でもある。同社は初の海外市場としてアラブ首長国連邦(UAE)を見据えており、2026年4月の中国・UAEビジネス促進イベントでは、現地パートナーとの協業を進める方針を明らかにしている。UAE・ドバイは2030年までに交通の25%を自動運転化する目標を掲げており、DiDiにとっては実績を試す好機になる。
専用設計の自動運転レベル4ロボタクシーという武器を得たDiDiが、中国国内での運用実績をどこまで海外に持ち出せるか。R2の完全無人運行は、その最初の一歩として位置づけられる。













