テスラのロボタクシー「24時間営業」へ

「来月か、そのくらい」予定



出典:Tesla

Teslaが展開する自動運転タクシー「ロボタクシー」が、24時間運行に向けて動き始めている。TeslaのAI部門を率いるアショク・エルスワミー氏は2026年9月4日、X上でロボタクシーの夜間運行について、「来月か、そのくらい」に実現すると示した。

現在のロボタクシーは週7日運行しているものの、利用できる時間は午前6時から午後10時までに限られている。24時間運行が実現すれば、深夜から早朝までロボタクシーを利用できるようになる。


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■現在は午前6時から午後10時まで

Teslaは現在、オースティン、ダラス、ヒューストン、マイアミ、オーランド、タンパでロボタクシーのサービスを展開している。運行時間は、週7日、午前6時から午後10時まで。

エルスワミー氏は9月4日、X上で「一晩中Cybercabを利用したい」という利用者の投稿に反応した。そして、FSD v15計画における「次の技術」が統合されれば、24時間運行が「来月か、そのくらい」に実現するとの見通しを示した。

■「FSD v15の技術統合」が条件

今回の発言で注目されるのが、FSD v15への言及だ。

TeslaはFSD v15について、従来世代から大きく進化したアーキテクチャを採用し、7つの改善項目を並行して進める次世代システムとして説明している。また、従来のバージョンと比較してパラメーター数が約10倍になるとされている。

初期バージョンはすでにロボタクシー車両で稼働しており、計画されている性能向上の約40%が実装されているという。


一方、24時間運行を実現するには、単に暗い場所を走行できるだけでは不十分だ。さまざまな環境で安定して走行できる信頼性に加え、数千台規模の車両を常時稼働させられる水準の安全性が求められる。

■すでに約61万kmを監視なしで走行

Teslaによると、2026年7月までにロボタクシーの監視なし走行は、6都市で合計38万マイル(約61万km)を超えた。

同社は、この走行において高い安全実績を記録しており、車両自体が原因となる重大な事故は発生していないとしている。

Teslaは、自動運転においてカメラを中心としたエンド・ツー・エンド型ニューラルネットワークを重視している。LiDARなどの追加センサーを大量に搭載するのではなく、カメラから得られる情報をAIが処理することで自動運転を実現するという考え方だ。

24時間運行が実現すれば、こうしたシステムが夜間の低照度環境でも安定して機能するのかが試される。

■24時間運行は収益性にもプラス

ロボタクシーの24時間運行は、利用者の利便性だけでなく、Teslaにとって事業面でも重要な意味を持つ。

車両が午前6時から午後10時までしか稼働できない場合、それ以外の時間帯は車両がサービスを提供できない。しかし24時間運行が可能になれば、深夜や早朝の需要も取り込める。

さらに、1台の車両をより長時間稼働させられるため、車両1台あたりの利用効率を高められる。

Teslaはすでに夜間の公共スーパーチャージャーの利用を開始しているほか、ロボタクシー専用の充電施設の整備も進めている。

■【まとめ】運行時間の変更に注目

Teslaのロボタクシーの24時間運行には、夜間走行における信頼性の向上と、大規模な車両を安全に運用できるシステムの確立が重要になる。

24時間運行が実現すれば、ロボタクシーは昼間を中心とした実証サービスから、需要がある限り時間帯を問わず利用できる本格的な移動サービスへと一歩近づく。2026年10月に向けて、FSD v15の進展とロボタクシーの運行時間がどのように変化するのか注目されるところだ。

【参考】関連記事としては「テスラの自動運転機能(FSD)とロボタクシーを徹底解説」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
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