米Amazon傘下の自動運転開発企業Zoox(ズークス)が2度目のソフトウェアリコールを実施した。これは同社の自動運転タクシー(ロボタクシー)が接触事故に巻き込まれたことを受けてのものだ。
Zooxは2025年4月にも別の安全リコール通知を行っており、この数週間で二度リコールをしたことになる。ただし、今回の事故はZoox側に非はなく、あくまでもさらに安全性を高めるためのリコールのようだ。
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■Zooxが関連する接触事故とは
2025年5月8日、カリフォルニア州サンフランシスコでZooxのロボタクシーと電動スクーターの運転手が接触する事故が発生した。無人のロボタクシーが低速の右折を試みていたところ、優先通行のために減速・停止した。その際に電動スクーターの運転手と接触したという。
接触時、ロボタクシーは停止しており、電動スクーターの運転手は車両のすぐそばで転倒した。その後、ロボタクシーは右折を完了するために発進し停止したが、それ以上スクーターの運転者と接触することはなかった。Zooxの運行チームはすぐに現場に駆けつけ、電動スクーターの運転手と情報を交換した。そして軽傷に対する医療支援を申し出たが、辞退されたようだ。
今回の接触はZoox側に落ち度はないと言えるが、接触事故後すぐに必要な手順を全て実施した。その上でZooxは、他の道路利用者が関わる全てのインシデントを真摯に受け止め、社内調査後、自主的なソフトウェアリコール通知を2022年5月22日に全米道路交通安全局(NHTSA)に提出したという。
具体的には、歩行者や自転車、スクーター利用者といった弱い立場の道路利用者が車両のすぐ近くにいる場合に、車両の動きをさらに防止するための知覚トラッキング改善を含むソフトウェアアップデートを行い、すでに全車両に適用済みだ。
▼Voluntary software recall report|Zoom
https://zoox.com/journal/2025-may-safety-recall-report/
■4月にも事故後にリコールを実施
Zooxは2025年4月にネバダ州ラスベガスで事故を起こし、自動運転車270台をリコールしており、数週間で2度のリコールを行ったことになる。
4月の事故の経緯はこうだ。同社のロボタクシーが、相手の乗用車が前進すると予測して減速し右にハンドルを切った。乗用車は完全に停止し、Zooxのロボタクシーに道を譲って路肩にとどまった。ロボタクシーは急ブレーキをかけたものの、乗用車との衝突を避けることができなかった。
同社は、自社の車両が時速40マイル(約64キロ)を超えて走行中に、直角方向(※真横方向)の私道から別の車両が徐々に進入してくる場合、こういった問題が発生する可能性があると分析している。今回の事故では幸いにもけが人はいなかったが、Zooxは安全性の見直しが完了するまで数日間にわたり運行を一時停止した。その後、この問題に対処するためのソフトウェアアップデートを完了させている。
【参考】関連記事としては「自動運転車の事故一覧 日本・海外の事例一覧・まとめ」も参照。
■リコールの繰り返しで安全性が高まる
今回Zooxが行ったのは「自主的なソフトウェアリコール」だ。同社は公式リリースで補足として、下記のように説明している。
<自主的なソフトウェアリコールとは?>
従来の「リコール」という概念は、自動運転車においてはやや誤解を招くものになる。一般的なリコールは、車両の所有者がディーラーに車を持ち込んで物理的な修理を受ける必要があるが、自動運転車業界におけるリコールは、車両の動作を重要な点で改善するソフトウェアアップデートを指すことが多くなっている。
Zooxは自社で車両を所有・運用しているため、ソフトウェアの更新を全車両に迅速に適用することが可能だ。Zooxや他の業界企業が自主的なリコール通知を提出することは、自動運転車の開発と展開において、透明性と責任ある姿勢を示すものであり、道路安全の継続的な向上に貢献している。このアプローチにより、より迅速かつ明確な改善が可能となり、全ての人にとってより安全な運転環境の構築につながる。
自動運転車は、走行中のほか停車中にも周囲の歩行者や自転車、スクーターなどの動きを常に把握する必要がある。Zooxは今回のような些細と言える接触にもすぐに対応し、脆弱性をなくすべく常に努力しているようだ。
【参考】関連記事としては「Amazonの自動運転車、「真横からの接近」に脆弱性 270台リコール」も参照。