トヨタ、自動運転開発職の年収は「460万円〜」。それで良いの?気になる求人4選【2025年1月】

自走型ロープウェイ開発の募集案件も



出典:Flickr / DennisM2 (CC0 1.0 : Public Domain)

2025年は、日本でも自動運転タクシー実用化に向けての取り組みが最終段階になることが予想されている。人材募集もより細分化され、高度な技術や経験を持つ人材の需要が増加、それに伴い給与もアップしている傾向にある。

トヨタは即戦力となる人材を募集中で、想定年収は460〜1,650万円となっている。米国では、自動運転関連の技術者には年収2,000万円ほどを提示するのが当たり前になりつつある。


自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2025年1月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして紹介していく。

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■トヨタ自動車:BtoB領域における自動運転システムの先行・製品開発エンジニア

トヨタでは、世界トップレベルの自動運転技術の開発・製品開発をするコンピュータサイエンス・ロボティクス・制御技術・人工知能分野の即戦力人材を募集している。モビリティカンパニーへのモデルチェンジに向けて、自動運転技術を生かした産業貢献にも取り組むという。

具体的な業務内容は、自動運転ソフトウェア開発のほか、自動運転ソフトウェアの開発環境の開発、自動運転のセンサやコンピュータのハードウェア開発、開発プロジェクトマネジメントとなっている。

応募には、何らかのソフトウェア開発経験または電気回路設計経験のいずれかの経験が必須だ。勤務地は愛知県豊田市のトヨタ本社と静岡県裾野市の東富士研究所で、週2〜3日程度在宅勤務している人が大半のようだ。想定年収は460~1,650万円となっている。


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■Zip Infrastructure(ジップ・インフラストラクチャー):車両制御エンジニア

自走型ロープウェイ「Zippar」の開発を手掛けるZip Infrastructureは、Zipparにおける自動運転システムや中央監視システム、駅システムの仕様策定を行う人材を募集中だ。

具体的には、駆動車両の駆動、制御回路設計・制御盤設計・ソフトウェア設計、地上設備の制御回路設計・制御盤設計・ソフトウェア設計、動作チェック、現場試運転調整を担当する。なおプレイングマネージャー採用の場合は、開発パートナーのマネジメントや路線におけるシステム導入計画および導入のリードも担うという。

応募の際は、電動車両の「制御回路設計」または電動車両の「ソフトウェア設計」、どちらか3年以上の経験が必須となる。勤務地は、福島県南相馬市の本社、神奈川県横浜市の横浜支社となっている。月給は42~67万円で、モデル年収例としてメンバークラス採用で年収504~600万円、プレイングマネージャー採用で年収600~804万円となっている。


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■安平町役場:お出かけ円滑化支援員 地域おこし協力隊

北海道勇払郡安平町では、同町の交通を支える「地域おこし協力隊員」を募集中だ。募集要項には「まちで暮らす人の『お出かけ』を支えるドライバーのお仕事 週3日集中して働いて、週4日は自分の時間に充てられる!」との説明がある。

具体的な仕事内容は、町民等のお出かけをアシストするドライバー業務のほか、ハイヤーの利用促進や地域公共交通の価値向上に関する活動などだ。

月給は19万1920円、週4日休みだが、必要に応じて土日祝・夜間に活動する場合があるという。住宅家賃補助や車輌燃料経費補助、活動必要品購入経費補助、自己研鑽研修経費補助などがある。採用決定後は、2025年5月1日までに住民票を安平町内に異動することが条件だ。

任用期間は2026年3月31日までだが、更新により最長3年間勤務可能なようだ。

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■GO(ゴー):モビリティGX事業/アライアンス営業責任者候補

日本最大手のタクシー配車アプリを展開するGOでは、新たに手掛けるモビリティ事業者向けエネルギー関連事業の更なる拡大のため、タクシー領域に限らず、パートナー会社とのアライアンスや営業を担当する人材を募集している。将来的にはアライアンス組織をマネジメントするポジションを担うという。

具体的には、アライアンス営業の戦略立案のほか、タクシー領域に限らず、EV導入・充電ネットワーク・エネルギーマネジメントシステムの利用のアライアンス営業、充電器設置場所の用地提携交渉、外部パートナーとの協業案件における対外折衝を担当するようだ。

応募には、事業会社におけるアライアンス・営業での社会人経験と基礎的な論理的思考能力、外部パートナーとの交渉スキル・経験が必須となる。勤務地は東京都港区の本社、予定年収は700~1,200万円だ。

https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3011951382/

■【まとめ】黎明期である今がチャンス

当然のことながら、専門的な職種になるほど高度な知識や経験が必要とされる。しかし経験業界は不問の場合も多い。自動運転やMaaSといったモビリティ分野は、これから実用化され、未来へ続くソリューションとなっていくことが期待されている。この分野で自分の実力を発揮してみてはいかがだろうか。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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