Googleが「二刀流」!自動運転タクシーでUber Eatsも配達

米アリゾナ州フェニックスなどでスタート



米アリゾナ州フェニックスで2024年4月10日までに、Google系Waymo自動運転タクシーによるUber Eatsのデリバリーが開始された。自動運転車による「二刀流」のスタートだ。


車両はジャガーのEV(電気自動車)「I-PACE」にWaymoの自動運転システムが搭載されており、自動運転レベルは4相当となっている。

Uberはすでに別の都市で自動運転ロボットなどによるフードデリバリーサービスの取り組みを行っているが、旅客輸送を行うWaymoの自動運転タクシーでデリバリーも行うのは、フェニックスが初めての都市となるという。

▼Phoenix residents can now experience Uber Eats delivery with the Waymo Driver
https://waymo.com/blog/2024/04/phoenix-residents-can-now-experience-uber-eats-delivery-with-the-waymo/

■2023年5月に戦略的パートナーシップ

出典:Waymo公式サイト

サービス導入の背景には、UberとWaymoが2023年5月に戦略的パートナーシップを結んだことがありそうだ。


パートナーシップは、フェニックスでUberアプリを通じてWaymoの自動運転タクシーを配車したり、Uber Eatsアプリを通じて自動運転車でフードデリバリーを行ったりする、という内容であった。その後Uberは2023年10月から、フェニックスで自動運転タクシーの配車をアプリを通じてスタートしている。

【参考】関連記事としては「莫大なGoogleの自動運転開発費、Uberと提携し回収に道筋」も参照。

■自動運転車が到着したら・・・どう荷物を受け取る?

Uber EatsでのWaymoの自動運転タクシーによるフードデリバリーは、フェニックスのほかチャンドラー、メサ、テンピの合計4都市に限定し、一部の加盟店において展開される。


サービス展開エリア内でUber Eatsを注文する場合、ユーザーはアプリで「自動運転車が注文を配達する可能性があります」といったメッセージを受け取る。人間による配達を希望する場合は、承諾しないことも可能だ。

承諾した際は、注文後にWaymoの自動運転車両とマッチングした場合にユーザーに通知が来る。自動運転車が到着すると、ユーザーは自身のスマートフォンで車両のトランクを開け、商品を受け取るといった流れになっている。

■展開エリアや取り扱い店舗が拡大へ

Uber Eatsでは、すでに自動配送ロボ開発の米CartkenやServe Robotics、Nuro、自動運転開発を手掛ける米Motionalと提携し、自動運転による配送を試験的に導入している。

フェニックスは自動運転デリバリーを行う7番目の都市となったが、Waymoの自動運転タクシー車両を使用するのは、フェニックスが初となった。なお今回導入されるWaymo車両の台数については、公表されていない。

今後、展開エリアや取り扱い店舗が拡大されていくとみられる。UberとWaymoによるパートナーシップの今後について、要注目だ。

【参考】関連記事としては「ライドシェア解禁、Uber Eatsとの「二刀流」で高収入は可能?」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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