運転手が早起きを嫌うので、ソウル市が「自動運転」で超早朝バスを運行

全長約25キロを走行、すでに夜間バスは運行中



出典:ソウル市公式サイト

韓国のソウル市では、路上清掃員やオフィス警備員などから早朝バスの運行の要望が出ているものの、バス運転手は早番勤務を嫌がっており、午前4時までの便を運行できていなかった。

そこでソウル市は自動運転バスを使い、午前3時半からバスの運行に乗り出すことに決めた。通常4時に運行を開始する従来のバスよりも30分早いという。







自動運転バスのサービスは、今年下半期から運行を開始する。早朝運行の臨時バスのうち、1〜2台は既存の路線で最初の定期バスの前に運行されるという。自動運転サービスの運行はすでに夜間には2023年12月5日から始まっていた。

■「始発早めて」「便数増やして」

路上清掃員やオフィス警備員の多くは始発バスを利用し、通勤する。始発のバスに乗る乗客は通常1時間以上かけて通勤するが、余裕を持って出勤するため、バスの運行時刻を早めて欲しいという要望が市に対して多くあった。

また早朝バスは混雑していることが多く、バスに乗車中はずっと立っていないといけないため、運行時間帯を早めることのほか、便数を増やしてほしいという声もあった。

しかし、多くのバスの運転手が早朝の時間帯の勤務を嫌がっており、こうした市民の要望に応えて始発便の時間を早めたり便数を増やしたりすることができていなかった。

そこでソウル市はこうした課題への対応として、自動運転バスを運行させることを決定したという。安全な走行に向けて信号などの道路インフラを今後アップデートしていく計画のようだ。

■早朝バスはまず「160番」路線で

早朝の自動運転バスの最初の路線としては、ソウル市が提供する160番路線が検討されている。道峰山(トボンサン)駅から鐘路(チョンロ)駅を通り、麻浦(マポ)駅、汝矣島(ヨイド)駅を経由して永登浦(ヨンドゥンポ)駅に至るまでの約25.7キロを走らせるという。

この路線は早朝バスの中で最も混雑する路線の一つで、ソウル市はこの路線を自動運転バスの運行の最優先路線と指定した。

■他国の大都市でも似た事例が増える?

ちなみに早朝バスのニーズがありつつも人材不足で展開できないというケースは、東京を含めたほかの国の大都市でも起きているはずだ。似たような展開事例が韓国以外でも増えていくのか、注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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