自動運転ブーム、100万円の株式投資で「億り人」に?

過去のEVブームや半導体ブームを分析



上場はしていないが、自動運転関連企業として注目されているWaymo=出典:Waymo公式サイト

自動運転技術の開発競争が加速し、実用化・商用化の事例も増える中、自動運転関連銘柄に対する注目度が増している。

果たして今後の本格的な自動運転ブームで、関連銘柄の株価はどこまで上がるのだろうか。過去のEVブームなどにおける個別銘柄の株価上昇率などを参考に、予想してみよう。







テスラの株価は17,000%以上上昇
テスラのイーロン・マスクCEO=出典:Flickr / Ennoti (Public Domain Mark 1.0)

EV(電気自動車)大手の米テスラの株価は、上場以来、17,000%以上上昇している。株価の最高値は、2021年11月4日の414ドルだ。(注:当時の株価は1243.49ドル。2022年8月に1株を3株にする株式分割を行ったため、記事中では全て調整後の株価を表記。テスラ以外の銘柄も株式分割を行っているため、調整後の株価を記載している)

テスラは2010年6月に米ナスダック市場に上場した。2020年に入り大幅な上昇気流に乗る。2019年末と2020年末を比較すると、700%以上のアップとなった。その後、2021年前半に株価は一旦下降したが、2021年6月頃から再び上昇し、同年11月に最高値を記録するという流れになっている。2019年末と2021年11月を比較すると、実に1,300%以上の株価上昇となる。

当時のテスラの時価総額は1兆ドルを超え、マイクロソフトやアップルに続き、世界6位となった。なお2023年5月末時点では世界9位だ。自動車業界においては、2020年7月にトヨタを追い越し首位となり、現在も1位をキープしている。

同社の株価はEVの販売台数のほか、CEO(最高経営責任者)であるイーロン・マスク氏の発言に左右されるところが大きい。この2〜3年は自動運転について「実現する」と期限も明示して発言しているが、今のところそれが現実のものになったことはない。しかし、今後サプライズで良いニュースがあるかも、と期待できるような不思議な魅力がテスラにはある。

■Googleの株価は4,500%以上上昇

IT大手の米Google(Alphabet)の株価は上場以来、4,500%以上上昇している。ネット検索が世界的なブームになって市民権を得るに従い、同社への注目度は高まっていった。

最高値は、テスラと同様2021年11月の150ドルだ。2021年の同社の売上高は、過去最高を記録した。その後、2022年からは下降したが、2023年に入り、また上昇気流に乗っている。現在の株価は、120ドル台を超えたところだ。

■NVIDIAの株価は47,000%以上上昇
エヌビディアのジェンスン・フアンCEO=出典:エヌビディア社プレスリリース

半導体大手の米NVIDIAの株価は、上場以来47,000%以上上昇している。かつては鉄鋼が「産業のコメ」と呼ばれていたが、現在は半導体がそう呼ばれるほど需要が高まり、NVIDIAの株価上昇を支える結果となっている。

最近では、2019年始めから2021年11月まで800%弱アップと大幅な成長を遂げた。その後60%ほど下降したが、2022年10月頃から再び急上昇し、現在は2022年10月と比較し約250%高の400ドル前後となっている。

■100万円の投資で「億り人」に?

NVIDIAの株価が上場以来47,000%以上上場しているということは、倍率にすれば、株価が470倍ほどになったことになる。

半導体ブームと同様のことが自動運転技術でも起これば、ブームの初期とも言えるいま個別株に投資をすれば、100万円の投資で「億り人」になれるかもしれない。ただし、株式投資はリターンが出ることが約束されたものではない。あくまで投資は自己責任で。

※編注:この記事は特定の株式銘柄への投資を推奨するものではありません。

【参考】関連記事としては「自動運転、米国株・日本株の銘柄一覧(2023年最新版)」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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