トヨタ紡織、最高位「自動運転レベル5」向けの車室空間を提案

五感刺激デバイス搭載、車窓ARも



出典:トヨタ紡織プレスリリース

「自動運転レベル5」とは、完全自動運転、すなわち自動運転技術の最高レベルを指している。自動車はどこでもいつでも自動運転で公道を走行することができ、遠隔監視や万が一のケースを除けば、原則として運転には一切人間が関わらなくてよくなる。

そんなレベル5の自動車の車内を想定した空間を、トヨタ紡織が世界最大級の技術展「CES」で提案している。レベル5の車内では人間が運転を気にせず自由に過ごすことができることを前提にした提案だ。







具体的には、トヨタ紡織はレベル5の車内で多様なサービスが利用されることを想定し、ビジネスやエンタメなどさまざまな空間活用を想定したインテリアコンセプト「MOOX」の新モデルを提案している。

このMOOXの空間では、透明ディスプレイによる車窓のAR(拡張現実)や五感刺激デバイスを活用したさまざまな体験が可能になるという。

■さまざまなデバイスで乗員の五感刺激

MOOXについてはこれまでもトヨタ紡織から発表があったが、CES 2023ではMOOXのウェルネス仕様モデルを発表している。公式サイトでは以下のように説明されている。

「シートに搭載したセンサで取得した乗員の生体情報を用いて疲労・ストレスを推定し、状態に適したウェルネスコンテンツを五感刺激デバイスを活用して提供します」

五感刺激デバイスでは、映像や照明、立体音響、香り、振動を複合的に活用して乗員の五感を刺激するという。以下がトヨタ紡織がMOOXのウェルネス使用モデルの搭載アイテムとして紹介しているツールだ。

出典:トヨタ紡織プレスリリース
■CES 2022では観光エンタメモデルも

ちなみにトヨタ紡織はCES 2022でMOOXの観光エンタメ仕様モデルも提案している。

まだ自動運転レベル5の技術が世界で確立されていないのに、もうこの時点でレベル5向けの車室空間を提案しているのは、自動運転市場の有望性に注目してのことだろう。

【参考】関連記事としては「トヨタ紡織、自動運転車の車内で「香りセンサー」使用か」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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