自動運転車で「ととのう」 トヨタe-Palletteで「移動サウナ」は可能?

実現のために必要な条件は?



トヨタが2018年1月に発表した自動運転EV「e-Palette」。車両の上部部分の「モジュール」を取り替えるだけで、呼べば無人でやってくる移動休憩スペース、移動店舗、移動図書館というように、さまざまな活用方法が見出せそうだ。







そして「移動サウナ車」として活用する場合は、e-Paletteで「ととのう」ことも可能になるかもしれない。呼べば無人でやってくる移動サウナ車…。e-Paletteで実現させることはできるのか、少し考えを巡らせてみよう。

■e-Palletteで「サ活」ができるようになる?

サウナが流行っている日本。e-Paletteを移動サウナ車として活用する場合、必要とされる要件は何だろうか。まずサウナは空間内が熱を持つため、上部のモジュールの骨格やフレーム部分には温度的な耐久性が求められる。

サウナ内で人が倒れたときはどう対応するのか、という視点も必要だ。例えば、サウナを利用する際には腕時計式の「活動量計」を身に付けることを必須とし、遠隔で心拍数などを監視する仕組みはどうか。

東京モーターショーでe-Paletteについて語るトヨタの豊田章男社長=出典:トヨタプレスリリース

プライバシーに配慮した上で、サウナ内を監視するセンサーを設置するのもありかもしれない。こうしたセンサーには、自動運転レベル3の車両で運転手の行動を監視する「DMS」(ドライバー監視システム)が使えるかもしれない。

また、サウナといえば「水風呂」がセットだ。そのため、移動サウナ車の中で空間を区切り、水風呂を用意する必要もありそうだ。水風呂に関しては、衛生上、水を定期的に入れ替える必要があるため、モジュール内には水を溜めるタンクを設置することも求められる。

■思考実験こそが有望ビジネスの創出に必要

というように、e-Paletteで「サ活」を体験できるようにするために必要なことを考えてみた。もしうまく実現させることができれば、(マネタイズできるかは別問題だが)少なくとも話題性は十分だ。

自動運転車とサウナ……。無理やりな組み合わせに感じる人も多いかもしれないが、新時代のビジネスというものは、こうしたユニークな発想から生まれることもある。やや無責任に想像をめぐらせた点はご勘弁頂きたいが、こうした思考実験こそが有望ビジネスの創出に必要な過程と言える。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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