自動運転、デンソーがレベル4ソフトウェア技術を開発中

自動車や小型AGVの知能化を目的

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トヨタグループの自動車部品大手デンソーが、自動運転レベル4(高度運転自動化)ソフトウェアの技術開発を進めている。自動車や小型AGV(無人搬送車)の知能化を目的としたもので、さまざまなセンサーを統合した認識システムの開発などに取り組んでいる。

デンソーはすでに自動運転レベル4のシステムを使った公道実証を北海道の市街地などで行っていることで知られている。

■デンソーがレベル4求人を展開中

デンソーの自動運転レベル4の開発拠点の1つが、2020年に羽田イノベーションシティで開設された「Global R&D Tokyo, Haneda」だ。自動運転レベル4の開発に携わる以下の求人案件でも、勤務地は「Global R&D Tokyo, Haneda」となっている。

▼ Lv4自動運転ソフトウェア技術開発|doda
https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3005699198/

ちなみに上記の募集案件では、高精度な位置推定や物体認識を可能にするため、カメラやLiDAR、GNSS(全球測位衛星システム)などを統合した認識システムを開発することが主な職務内容となっている。いずれも自動運転レベル4には必須の技術・システムだ。

募集案件では「CASE領域におけるMaaS Lv4自動運転の本格普及期に向けて、世界最先端の研究開発を、実世界に適用しながら、モビリティ社会の将来を描く取り組みを進めています」としている。

■レベル4システムの開発競争が加速

自動運転レベル4のシステムは、世界の企業が自動運転タクシーや無人シャトル向けに開発を加速させている。現在はまだ実証実験向けに開発しているケースがほとんどだが、自動運転タクシーの普及やレベル4シャトルの実用化が進めば、売り先も増え、事業規模も大きくなっていくはずだ。

引き続きデンソーのレベル4向けシステムの技術開発に注目していきたい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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