Cathie Wood(キャシー・ウッド)氏をご存じだろうか。世界的に注目を集める米アーク・インベストメント・マネジメントの創業者で、同社のCEO(最高経営責任者)だ。
アーク・インベストメント・マネジメントは「破壊的イノベーション」をテーマに、将来有望とされるテクノロジー企業の銘柄ばかりを集めた「上場投資信託」(ETF)を米国市場で上場させており、ウッド氏がどのような銘柄をETFに組み込むかはとても注目される。
そんなウッド氏がこのほど、最近話題の新興EV(電気自動車)メーカーである米Lucid(ルーシッド)と米Rivian(リビアン)について、「自動運転車」に参入するなら両社を構成銘柄に選ぶと、CNBCの番組内で語ったようだ。
■「EVの商品価値を最大化する確実な方法」
株式投資の世界で「神様」と呼ばれている人物がいる。ウォーレン・バフェット氏だ。ウッド氏は「女性版ウォーレン・バフェット」とも呼ばれ、同社のETFは過去かなり高いリターンを叩き出してきた。
そんなウッド氏はCNBCの番組の中で「LucidとRivianの2社に投資をしているか」と質問され、「全くしていない」と答えた。しかし両社が自動運転車を生産する場合に関しては、「この2社へ投資する」と回答している。
ウッド氏によると、自動運転技術を組み込むことは、EVの商品価値を最大化する確実な方法だという。特に従来型のタクシーは近い将来、自動運転EVの車両を使った自動運転タクシーに取って代わられる可能性が高いという。
■両社がウッド氏のお眼鏡にかなう日はいつ?
2007年にEV向けバッテリーの技術開発の会社として設立したLucidは、2016年にEV生産を宣言し、「ポスト・テスラ」の有力候補の筆頭と言われている。2021年7月に米ナスダックに上場しており、2021年12月8日時点の時価総額は約722億ドル(約8兆円)だ。
また米Amazonが出資するRivian社は、2021年9月にEVピックアップトラックの販売を開始し、11月にナスダックに上場した。現在の時価総額は約990億ドル(約11兆円)となっている。
この両社が自動運転技術の開発に乗りだし、ウッド氏のお眼鏡にかなう日が来るのか。注目だ。
▼Lucid公式サイト
https://www.lucidmotors.com/
▼Rivian公式サイト
https://rivian.com/
【参考】関連記事としては「EVメーカーの自動運転戦略一覧(2021年最新版)」も参照。