トヨタの高級車ブランド「レクサス」を改造した自動運転車が、アメリカで活躍の場を広げている。2021年6月からインディアナ州中心部で無料の自動運転タクシーとして運行が行われ、12月20日からは同州フィッシャーズ市での運行も始まる。
■トヨタやMay Mobilityが関わる官民での取り組み
この取り組みは官民連携で行われるもの。12月からの取り組みでは、インディアナ経済開発公社(IEDC)とフィッシャーズ市、トヨタモビリティ財団(TMF)とMay Mobilityが連携して無料の自動運転タクシーの運行が行われる。
車両を管理するのはMay Mobility社で、停留所が9カ所ある3マイル(約4.8キロ)の固定ルートを走行する。住民が住宅地と商業地を移動する際に利用する想定のようだ。
報道発表によれば、12月から展開する自動運転タクシーも、6月からの取り組みと同様、無料で運行する。使用する車両は、ハイブリッド車「Lexus RX 450h」が5台と、米EVメーカーGEMの完全電気自動車を改造した車両だという。
自動運転タクシーの中に安全要員(セーフティドライバー)が同乗するかどうかは明らかになっていない。ちなみにすでにアメリカで自動運転タクシーを商用展開しているWaymoは、一部車両を安全要員も乗せずに運行させている。
■トヨタが出資しているMay Mobility、今後に注目
May Mobilityはフィッシャーズに地域オフィスを設立しており、本腰を入れて自動運転タクシーの運行に取り組んでいくようだ。
ちなみにMay Mobilityに対しては、「Toyota AI Ventures(現Toyota Ventures)」が出資をしていることでも知られ、今回の取り組みはトヨタも関わっているだけに、日本からの注目度も高い取り組みとなっていきそうだ。
【参考】関連記事としては「トヨタ、米国で自動運転シャトルの無料運行開始 May Mobilityと連携」も参照。