エアモビリティ開発のエアロネクスト、第4期決算は純損失1.7億円

4D Gravityや空飛ぶゴンドラなどで注目



出典:官報(クリックorタップすると拡大できます)

エアモビリティの開発を手掛がける株式会社エアロネクスト(本社:東京都渋谷区/代表取締役CEO:田路圭輔)の第4期(2020年1〜12月)決算が官報に掲載された。

第4期では1億7,875万4,000円の純損失を計上した。当期までの利益や損失の累計である利益剰余金は5億1,550万9,000円のマイナスだった。


■エアロネクスト第4期決算概要

賃借対照表の要旨(単位:千円)
▼資産の部
流動資産 111,615
固定資産 35,785
資産合計147,400
▼負債及び純資産の部
流動負債 14,041
固定負債 42,574
株主資本 90,785
資本金 100,000
資本剰余金 506,294
資本準備金 506,294
利益剰余金 △515,509
その他利益剰余金 △515,509
(うち当期純損失 178,754)
負債・純資産合計 147,400

■4D Gravityや空飛ぶゴンドラなどの技術・製品

エアロネクストは、2018年3月に新技術「4D Gravity」を搭載したドローンを2種発表している。

4D Gravityは飛行中のドローンの飛行姿勢や動作に応じ、重心を最適化する技術だ。飛行中の姿勢や状態、動作にかかわらずモーターの回転数を均一にし、ドローンに搭載することで燃費や速度、信頼性など基本の性能も向上する。

用途に合わせ重心を制御することもでき、荷物を傾けないよう水平輸送を可能にしたり、垂直を保ってブレない映像を撮影したりすることもできる。


2019年10月には新コンセプトの「空飛ぶゴンドラ」を発表し、それを具現化した「Next MOBILITY」を初めてお披露目した。

空飛ぶゴンドラは移動の利便性だけを追求するのではなく、空を飛ぶ楽しみや開放感、景色を楽しむなど新しい飛行体験を提供するコンセプトだ。第1号機は1人乗りで、実際の3分の1サイズモデルだが、今後複数人が搭乗可能な機体を発表する予定だという。

安全性だけでなく快適性も実現し、一般的なクルマと比較すると、座る空間がゆったりして快適そうな印象を受ける。揺れも最小限で、観覧車のゴンドラが空で自由に飛行するようなイメージだ。Next MOBILITYには4D GRAVITYも活用され、風にも強い。離陸から水平飛行への移行、垂直離着陸時の安定性も抜群だという。

【参考】関連記事としては「「空飛ぶゴンドラ」が話題!遠隔操縦による飛行が可能 エアロネクストがお披露目」も参照。


■2020年5月にはANAとの業務提携を発表

2020年5月にはANAホールディングスと業務提携を発表し、有人地帯での補助者なし目視外飛行が可能な「空の産業革命レベル4」の物流ドローンの普及を目指し、共同開発をスタートさせた。

2017年創業のエアロネクスト。日本の空飛ぶクルマ開発の中核を担う企業の1つであり、中国市場にも進出している。今後のエアロネクストの取り組みに引き続き注目していきたい。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




関連記事