空飛ぶクルマを開発する株式会社SkyDrive(本社:東京都新宿区/代表取締役CEO:福澤知浩)は2021年12月3日までに、「空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」の結果を発表した。
調査は、大阪ベイエリアでのエアタクシーサービスの実現を目指し、大林組と関西電力、近鉄グループホールディングス、東京海上日動火災保険ともに共同で実施したもの。空飛ぶクルマの展示機や充電技術を見学した大阪ベイエリアの住民に、さまざまな質問を行った。
■「全く乗ってみたくない」人は0%!
調査によると、空飛ぶクルマを「知っている」と「聞いたことがある」という回答は合わせて約80%に上り、「全く知らない」は約20%だった。詳しくは知らなくとも空飛ぶクルマの存在を知る人が80%いることは、高い認知度と言えるのではないだろうか。
さらに「(展示している)空飛ぶクルマに乗ってみたいか?」という質問には「全く乗ってみたくない」が0%だった。「あまり乗りたくない」が5.1%で、約95%が乗ってみることに前向きのようだ。
「あまり乗りたくない」理由としては安全性に対する不安が大きかった。機体の安全性や自動操縦の安全性への不安、建物などとの衝突に関する不安があるようだ。
■乗ってみたい人、理由は「眺め」が最多
一方で、乗ってみたい人の理由は「眺めがよさそう」というのが65.7%で、「渋滞なく移動できそう」や「移動時間が短縮できそう」が続いた。
利便性よりも空からの眺めに期待が大きいことが興味深い。もちろん、「好きな時に移動できる」「離島へのアクセスが便利になる」など日常生活を豊かにする乗り物としての期待の声も一部あったという。
■95.5%が「安全性の徹底」を重視
空飛ぶクルマを利用する上で重視するのは「安全性の徹底」が一番多く、95.5%だった。以下、「利用しやすい料金」や「ユーザビリティ」が続いた。安全面はもちろんだが、普段づかいしやすい料金や使いやすさが重視されているようだ。
一方で、どんなシーンで利用したいかという質問の回答では、「遊覧飛行・レジャー」が75.3%と際立って多く、非日常体験として空飛ぶクルマを利用したい人が多いようだ。「救急医療」「山間部の生活補助」「自家用」「物流」など日常を便利にする乗り物と捉えるコメントも見られた。
社会課題解決への期待については、「離島や山間部への物流・交通の利便性向上」が90.8%で、次いで「新しい観光事業の創出」90.5%、「移動時間への削減」84.4%となっている。日常での利便性を向上させつつ地域活性にも期待が寄せられている。
■安全性の担保で普及スピードが加速か
今回の調査結果からは、空飛ぶクルマの認知度が高いことや乗ってみたい人が多いことが読み取れ、安全性が担保されれば普及スピードが上がっていきそうだ。詳しい調査結果は以下のプレスリリースから確認できる。ご参考までに。
▼【空飛ぶクルマ事業性調査】94%以上が「空飛ぶクルマに乗りたい」と回答、2025 年社会実装への期待高まる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000038857.html
【参考】関連記事としては「空飛ぶクルマとは?いつから乗れる?必要な技術は?」も参照。