ユニコーン(企業価値が10億ドル以上の未上場企業)への投資案件数で世界最多のベンチャーキャピタル(VC)は、米投資ファンドのタイガー・グローバル・マネジメントだ。民間調査会社の米CBインサイツによれば、100社以上のユニコーンに投資している。
そんなタイガー・グローバル・マネジメントが、新たに自動運転関連企業への投資を行ったようだ。自動運転の無人搬送ロボットを開発する米Nuro(ニューロ)に対してだ。
Nuroの2021年11月3日までの発表によれば、このほど完了した最新の資金調達ラウンド「シリーズD」において、タイガー・グローバル・マネジメントなどから6億ドル(約680億円)の投資を受けたという。タイガー・グローバル・マネジメントがシリーズDを主導した。
■Nuroの共同設立者「商業化戦略を加速」
シリーズDラウンドで投資したファンド・企業には、過去にNuroに出資を行っているソフトバンク・ビジョン・ファンドのほか、トヨタ系のWoven Capitalや米Google、米小売大手のKroger(クローガー)も含まれる。
Woven CapitalのNuroへの投資については、自動運転ラボも記事「トヨタのWoven Capital、第1号投資案件はNuro!自動配送ロボット開発の米スタートアップ」にて報じた通りだ。
Dave Fergusonの共同設立者のDave Ferguson氏はシリーズDラウンドの完了を受け、「商業化戦略を加速させ、Nuroの技術で人々の日常生活をより良くしたい」とコメントを発表している。
■注目されるNuroの上場タイミング
Nuroは2021年に入り、第3世代の自動運転配送車を商業展開しているほか、車両の製造施設とテストコースを4,000万ドル(約45億円)を投じて開発することを発表している。順調に資金調達を進めているNuro。同社がいつ上場するかについて、さらに関心が高まりそうだ。
【参考】関連記事としては「Nuroの年表!自動運転配送ロボットを開発、トヨタが出資」も参照。