博報堂グループのシンクタンクである博報堂生活総合研究所は2021年11月1日までに、一般消費者が選ぶ「2022年ヒット予想」を発表した。「自動運転レベル3」が27位にランクインし、初めてトップ30位以内となった。自動運転に対する関心の高まりが鮮明になった。
「自動運転レベル3」というキーワードは去年まではあまり一般消費者に浸透していなかったが、2021年3月にホンダが自動運転レベル3の機能を搭載した新型LEGENDを発売し、一気に注目度が高まった。
【参考】関連記事としては「ホンダが自動運転レベル3車両を3月5日発売!新型「LEGEND」がデビュー」も参照。
■世代が上の男性から期待感
博報堂生活総合研究所の発表によれば、自動運転レベル3は男性、特に30代以上の層に注目されている。男性全体のランキングでは自動運転レベル3は10位で、年代別では「30〜39歳」で9位、「40〜49歳」で8位、「50〜59歳」で7位、「60〜69歳」で8位となっている。
一方、女性はどの年齢層でも自動運転レベル3はTOP10に入っていない。また男性は全年齢層で「電気自動車(EV)」がTOP10入りしており、女性の場合は「60〜69歳」のみトップ10にEVがランクインしている。
自動運転と電気自動車に関しては、男性からのヒット期待度が高いことがうかがえる。
■自動運転レベル3搭載車、ホンダ以外も発売へ?
自動運転レベルはレベル0からレベル5まで区分されており、レベル3は「条件付き運転自動化」とされる。一定条件下で自動運転が可能で、ハンズオフやアイズオフが可能になるが、システムの要請に応じてすぐに運転手は運転操作に戻らなければならない。
日本では道路交通法や道路運送車両法の改正によって自動運転レベル3が解禁され、冒頭触れた通り、ホンダがレベル3の機能を搭載した市販車を発売した。
今後、トヨタや日産といった別な自動車メーカーもレベル3の市販車を発売するのか、注目が集まっている。
▼生活者が選ぶ「2022年ヒット予測」ランキング
https://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2021/10/20211028.pdf
【参考】関連記事としては「自動運転レベル3とは?定義は?ホンダが先行、トヨタや日産は?」も参照。