シリコンバレーの中心に位置する米スタンフォード大学。そこの学生たちが2013年に起業したスタートアップ「ドアダッシュ」が、今から3カ月後に偉業を成す。食品の配達に自動運転車両を使ったサービスのテスト提供をサンフランシスコで開始する。
ドアダッシュはソフトバンクの10兆円ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」(SVF)も出資している期待のスタートアップだ。SVFは2018年3月、シリーズDラウンドで別のVC(ベンチャー・キャピタル)とともに計5億3500万ドル(約570億円)を投じた。
ドアダッシュ社の無人配送実験に自動運転車両を提供するのは、米自動車メーカー大手GMの自動運転部門「クルーズ」だ。クルーズの自動運転開発は、先行する米グーグルやトヨタなどと並んで注目が高く、既に実用化のレベルに達していると評価する声もある。
若き起業家たちと老舗の自動車メーカーとのタッグで実施するテストでは、食品業者が自動運転車に食品を載せ、それを顧客の元まで届けるという手順を検証する。ドアダッシュの報道発表によれば、自動運転車には配達地点に到達する前に顧客に通知をするという仕組みも実装されるようだ。
アメリカで配達員がいなくなる日は、もうそう遠くないかもしれない。
【参考】関連記事としては「GMと子会社クルーズの自動運転戦略を解説&まとめ 実現はいつ?」も参照。
80年前の「自動運転構想」結実へ…GMバーラ女史が描く青写真は 鍵握る"2兆円"子会社…トヨタ自動車打倒し"世界一"返り咲きなるか https://t.co/iD86PjRpoW @jidountenlab #GM #自動運転 #女性社長
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) October 17, 2018