アメリカのスタートアップWaveSense、悪天候時の自動運転走行に有効な地中センサー・レーダーを発表

深さ3メートルまでセンシング



出典:WaveSense社メディア向け資料

アメリカのスタートアップ企業WaveSense(本社:マサチューセッツ州サマービル/最高経営責任者:Tarik Bolat)は、自動運転車が悪天候で走行する支援技術として自社が手掛ける地中レーダー(GPR)が最適だとし、その技術を商用化すると2018年8月25日までに発表した。地中レーダーそのものは決して新しい技術ではないが、これを自動運転に利用するという発想が斬新だ。

WaveSense社によると、地中レーダー(GPR)により、高周波電磁波の反射を使用して地下の地形を路面の最大10フィート(約3メートル)下までスキャンしたベースラインマップを作成する。これとほかの車載センサからのデータを組み合わせて、地中の様々な状況を反映したマップを作成し、そのマップを使って、路上での車両の位置特定をリアルタイムで維持するという仕組みだ。


この技術は米マサチューセッツ工科大学(MIT)によって軍事用に開発され、アフガニスタンなどでも使用されていたことがある。同社は、センチメートルレベルの精度で車両の位置を特定することができるとしている。

【参考】このセンシング技術を自動運転車に必要とされるコアセンサーと複合的に利用すれば、さらに自動運転走行の安全度が高まるという見方も多い。自動運転車の一般的なコアセンサーについては「【最新版】自動運転の最重要コアセンサーまとめ LiDAR、ミリ波レーダ、カメラ|自動運転ラボ 」も参照。


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