米インテル傘下で自動運転の技術開発を行っているイスラエル企業Mobileye(モービルアイ)が、中国・上海市の郊外に自動運転専用のテストセンターをこのほど開設した。同社は今後、中国市場向けの製品開発を行っていくという。
■開設したのは上海市北西部の嘉定区
Mobileyeがテストセンターを開設したのは上海市北西部の嘉定区で、2つの高速道路を含む300以上の道路で自動運転車の走行を許可されているようだ。同社は今後、このテストセンターを拠点とし、中国の自動車メーカーを対象に自動運転システムの実証実験などを行っていく。
Mobileyeは、中国で自動車メーカー12社に技術提供を行う契約を結んでいるという。特に注目されているのが、中国自動車大手のGeely(浙江吉利控股集団)との提携だ。
両社はGeelyのプレミアムEV(電気自動車)ブランド「Zeekr(ジークロ)」に自動運転レベル4を搭載した車両を共同開発し、2024年にも中国で発売する計画を2022年1月に明かしている。
■二兎追うものは二兎とも得る?
Mobileye創業者でCEO(最高経営責任者)であるアムノン・シャシュア氏は「中国は自動運転行技術の開発において、世界で最も進んだ市場の1つであると確信している」と語っている。
世界の自動運転開発においては米国と中国が先行しており、その両方の国で自動運転技術の開発に力を入れていくMobileye。「二兎追うものは一兎をも得ず」なのか、それとも「二兎追うものは二兎とも得る」という結果になるのか、注目だ。
▼Mobileye公式サイト
https://www.mobileye.com/
【参考】関連記事としては「Mobileye(モービルアイ)と自動運転(2023年最新版)」も参照。