自動運転配送ロボットといえば、ほとんどが「4輪」以上だ。米Nuroの自動運転配送ロボットやそのほかさまざまなメーカーの配送ロボットをみても、4輪もしくは4輪以上だ。そんな中、アメリカで3輪の自動配送ロボットが登場した。話題になりそうだ。
■3輪ながら最高時速120キロ、最大で226キロ積載可能
自動運転技術を開発する米スタートアップのFaction Technologyと、低価格EV(電気自動車)を開発・製造する米Arcimotoは2022年3月2日までに、ドライバーレス自動運転配送車「D1」を発表した。自動運転または遠隔操作で走行することが可能だという。
D1はArcimotoの車両がベースで、Factionが開発した自動運転ソリューション「DriveLink」が搭載されている。最高時速75マイル(約時速120キロ)、航続距離100マイル(約160キロ)で、最大500ポンド(約226キロ)の荷物を運ぶことができる。
商用サービスコストは、1マイル(約1.6キロ)あたり2ドル(約230円)未満だという。都市部において商用化を実現したい考えで、2022年に実証を開始し、2023年に車両を発売予定だという。すでに量産モデルの予約の受け付けを開始しているようだ。
ArcimotoのMark Frohnmayer最高経営責任者(CEO)は「D1の商業的立ち上げは、ラストマイル物流にとって画期的なものになる」と強調している。
■持続可能な輸送手段の確立を目指すFaction
Faction Technologyは2020年2月に設立したスタートアップだ。「安全」や「費用対効果の高さ」に着目し、自動運転配送車で持続可能な輸送手段の確立につなげようとしている。D1の利用が今後どのようなペースで広がっていくのか、注目したい。
▼Faction Technology公式サイト
https://www.faction.us/
▼Arcimoto公式サイト
https://www.arcimoto.com/
【参考】関連記事としては「自動運転で注目!国内外スタートアップ45社を総まとめ」も参照。