ワイヤレス給電製品を手掛ける株式会社ビー・アンド・プラス(本社:埼玉県比企郡/代表取締役社長:亀田篤志)は2021年9月22日までに、多くのAGV(無人搬送車)メーカーで採用されている1kWワイヤレス充電システムに、「長距離給電タイプ」を新たに追加した。
■充電可能な「距離」は長い方がいい
AGVが活躍し続ける上で、充電は必ず必要なプロセスだ。そしてもちろん、充電はワイヤレスで可能な方がいい。人間がいちいちプラグを差す手間が省け、スムーズな運用が可能になるからだ。
そしてワイヤレスであったとしても、ワイヤレスで充電可能な「距離」は長い方がいい。「AGVとの距離が遠くて充電できない」といった事象が起こりにくくなるからだ。
そういった意味でも今回のビー・アンド・プラスが長距離給電タイプを新たに追加したというニュースは、AGVの普及において重要な意味を持つ。
■伝送距離は「15ミリ」から「40ミリ」に
報道発表によれば、ビー・アンド・プラスの従来品の伝送距離は15ミリだったが、今回発表した長距離給電タイプの1kWワイヤレス充電システムは最大40ミリで、従来品の約2.6倍の給電距離を実現しているという。
1kWワイヤレス充電システムは、バッテリーを最大1kWで非接触で自動充電する機能を有している。
ビー・アンド・プラスはワイヤレス給電製品メーカーとしてトップクラスのラインナップを誇るが、今回の長距離給電タイプの追加により、さらなるマーケットシェア拡大を目指すという。
■自動運転車もワイヤレス充電がいずれ主流に
AGVなど比較的小さなロボットだけでなく、いずれはEV(電気自動車)においてもワイヤレス充電が主流となると考えられている。そしてドライバーレスの自動運転車の場合は、ワイヤレス充電の仕組みは非常に重要な役割を担う。
ワイヤレス充電に関するニュースに、引き続き注目していきたい。
【参考】関連記事としては「米スタートアップHEVO、電気自動車向けにワイヤレス充電機器を開発 1台価格27万円に」も参照。