国際会計事務所のKPMGが2020年4月に発表した「2019中国オートテック50」。自動運転やコネクテッドカーなどの先進技術で時代をリードする企業が選出され、中国のNeusoft Reach社もその一社として取り上げられている。
Neusoft Reachは、中国のソフトウェア開発大手Neusoft(東軟グループ)と日本のアルパイン社の共同出資によって2015年に設立された合弁会社で、自動車用のソフトウェア事業を中心に、AI(人工知能)やEV動力システム、モビリティサービスなど幅広い分野で事業を展開している。
中でも自動運転分野に特に力を注いでおり、「次世代自動運転エコシステムプラットフォーム」を構築し、自動運転時代に対応した技術やサービスを含むトータルソリューションの提供を目指している。
2019年には量産化自動運転車向けのOSソフトウェアプラットフォーム「NeuSAR2.0」をリリースし、注目を集めた。
■日本との関わり、ホンダとも
Neusoft Reach社の日本との関わりはアルパイン社とだけではない。同社はホンダとEV事業で協力体制を結んでおり、2017月12月にはカーシェア事業を手掛けるNeusoft Reach子会社への出資をホンダから受け、関係を強化した。
中国には、まだまだ日本では知名度が低いものの自動運転分野やモビリティサービスで有力とされる企業は数多くある。Neusoft Reach社もその一社であると言え、今後の動向に注目したいところだ。
ちなみにNeusoft Reach社の公式サイトは「http://www.reachauto.com/」(表示言語は中国語のみ)、KPMGの「2019中国オートテック50」は「https://home.kpmg/cn/en/home/news-media/press-releases/2020/04/2019-china-leading-autotech-50.html」(5月4日現在ではレポートは中国語版のみ)から閲覧が可能だ。
【参考】関連記事としては「中国×自動運転、最新動向まとめ ユニコーンも表舞台へ」も参照。