自動運転開発会社のグーグル系ウェイモは2019年8月21日、同社の自動運転車が公道走行で取得したデータセットを、研究者向けに無料開放すると発表した。
利用は「https://waymo.com/open」から可能で、同社は「これまでに研究のためにリリースされた自動運転に関するデータセットの中で、最も多様で最大でリッチ(richest)なものの一つだ」と強調している。
データセットにはさまざまな環境を走行したデータが含まれているようだ。例えば、都心や郊外、晴天時や雨天時など、日中や夜間などだという。
自動運転の目と呼ばれるLiDARで取得したデータや、360度をカバーする5つのカメラによる映像もデータセットに含まれているほか、ほかの車両や歩行者、サイクリストなども2Dや3Dのラベルで紐付けられているという。
ウェイモのデータセットが広く使われるようになれば、ウェイモが今後優秀な技術者たちを囲い込むことにもつながりそうだ。また、ウェイモはこのデータセットのフィードバックを「[email protected]」までメールしてほしいとしている。
ウェイモは2018年12月に世界で初めて自動運転タクシーの商用サービスをスタートさせたことで知られる。
【参考】関連記事としては「静岡県、道路や施設の3Dデータを無料公開へ 自動運転時代の先進県に」も参照。
静岡の英断…自動運転時代控え、道路や施設の3D情報公開へ 今年、オープンデータ化 https://t.co/K4wA67dt9X @jidountenlab #静岡県 #3Dデータ #オープン化 #自動運転
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) January 6, 2019