「カーシェア、ココにあります」。日本の各地でタイムズカーシェアののぼりを見たことある人は既に少なくないはずだ。C2C(個人間取引)のマッチングサイトも続々誕生し、新たな自動車の利用の形として、カーシェアへの注目度が急速に高まっている。
そんなカーシェア市場の拡大の肝となるのが「バーチャルキー」の普及だ。スマートフォンに専用アプリをインストールする形で利用し、自動車の解錠やロック、エンジンの始動などが可能になるというもので、このバーチャルキーの登場によって車の受け渡しを無人化できる。
こうした理由で、カーシェアの普及に合わせてバーチャルキー市場が拡大すると言われている。
矢野経済研究所が2019年7月18日までに発表した市場予測では、2018年の世界におけるバーチャルキー搭載車両台数は既に2069万台に上っているという。いまのところはカーシェア向けというより一般向けに販売される新車に搭載されている形だ。
同研究所は2022年にはこの搭載台数が約倍増となる5030万台まで増加するとしている。基本的には欧米におけるバーチャルキーの搭載加速が牽引する形だが、カーシェアの普及が予想以上に早ければ、さらに搭載台数を増えることも予想される。
日本国内でもバーチャルキーに関する取り組みが目立ち始めている。トヨタ自動車系の部品メーカーである東海理化は2019年6月、デジタルキーの配信事業を本格化させることを発表し、カーシェアなどの分野も視野に入れていることに触れている。
【参考】関連記事としては「東海理化、「デジタルキー」の配信事業を本格化へ カーシェアや社用車向けなど想定」も参照。
東海理化、「デジタルキー」の配信事業を本格化へ カーシェアや社用車向けなど想定 トヨタ自動車系の部品メーカー https://t.co/g1CADSetd2 @jidountenlab #東海理化 #デジタルキー #カーシェア
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) June 23, 2019